外伝〜ジェニス王立学園占拠事件〜前篇
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か?」
フレンは真剣な表情で答え、ティータは不安そうな表情でエステル達を見回して訊ねた。
「確かに……。何とか内部の状況が分かるといいんだけど……」
「………………………………。……少しだけ待ってて。学園内の様子を調べてくるよ。」
エステルが溜息を吐いたその時、真剣な表情で考え込んでいたヨシュアが驚愕の提案をした。
「ヨ、ヨシュア!?」
「……どういうこと?」
「偵察などの隠密行動は僕が最も得意とする分野です。敵戦力と人質たちの状況を一通り調べられると思います。」
「なるほどな……」
「ふむ、それが可能なら是非ともやってほしいところだが。」
「で、でも!それって危険なんじゃ!?」
「大丈夫、もっと厳しい状況で潜入活動をしたこともあるから。心配はいらないよ。」
「で、でもでも〜っ!」
「ふふっ、どうやら私の手が必要のようだな?」
ヨシュアの提案にティータが反対していたその時、何と銀がエステル達の背後の空間から姿を現した!
「!?」
「へ………」
「何者……!?」
「全然気配がしなかったぞ……!?」
銀の登場に驚いたヨシュアは呆けているエステルを庇うようにエステルの前に出て双剣を構え、アーシアとフレンは厳しい表情で銀を睨んだ。
「―――我が名は”銀”。そちらの東方の遊撃士達ならば私の噂ぐらいは聞いた事があるだろう?」
「”銀”だと!?」
「……………………伝説の凶手が俺達に何の用だ?」
名乗り上げた銀に視線を向けられたジンは厳しい表情で声を上げ、バダックは銀を警戒しながら銀に問いかけた。
「”銀”??」
「ジンさんとバダックさんは知っているようだけど………一体何者なのかしら?」
「”伝説の凶手”という言葉からして、間違いなく裏世界の奴だろうな……」
「!!」
初めて聞く名前にエステルは首を傾げ、シェラザードはアガットと共に銀を睨みながらジンとバダックに訊ね、銀の正体がわかったヨシュアは目を見開いた。そして二人は”銀”について説明をした。
「カ、カルバード共和国に伝わる伝説の暗殺者〜〜〜!?」
「おいおいおい……何でそんな奴までよりにもよってこのややこしい時にリベール入りしているんだよ……」
銀の事を知ったエステルは驚き、フレンは疲れた表情で呟いた。
「……”銀”。先程貴方は『私の手が必要のようだな』と言っていたが、まさか僕達に力を貸してくれるのか?」
一方ヨシュアは冷静な様子で銀に訊ねた。
「ふふっ、”依頼人”からお前達が必要なら一度だけ私の力を貸してや
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