外伝〜ジェニス王立学園占拠事件〜前篇
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
して装甲獣達を撃破した。
「ふう……さすがに手強かったわね。」
「ああ……何とか間に合って良かった。」
「た、助かった……。エステル……それにヨシュアだったな。すまねえ……危ない所を助けてくれて……」
エステル達が装甲獣達を撃破すると男子生徒は安堵の表情で溜息を吐いた後エステル達に話しかけた。
「ま、それがあたしたちのお仕事みたいなもんだから。」
「それよりも……いったい何があったんだい?今の魔獣、このあたりで普通にいるヤツじゃないよ?」
「そ、それが……。学園が……王立学園が襲われたんだ!」
「なっ……!?」
「何ですって………!?」
「……詳しく話してくれ。」
男子生徒の口から語られた凶報にエステルとシェラザードが驚いている中、ジンは真剣な表情で話の続きを促した。
「あ、うん……。俺……いつものように校舎裏で授業をサボってたんだけど。紅い装甲の兵士たちがいきなり正門から入ってきたんだ。用務員のオッサンが止めようとしたんだけど……。そ、そいつらが銃で……オッサンを、う、撃って……」
「……っ……!」
「そ、そんな……」
「襲撃した猟兵達は間違いなく”結社”の猟兵達ね……」
人が撃たれたという話を聞いたティータとエステルは不安そうな表情をし、アーシアは厳しい表情で襲撃犯を推測した。
「それを見て俺……頭が真っ白になっちゃってさ……。何とか助けを呼ぼうとここまで逃げてきたんだけど……」
「……事情は分かった。このままルーアンに行ってギルドに伝えてくれるかい?僕たちはこのまま学園の近くまで行ってみるから。」
「わ、分かった……。あいつら、今の魔獣以外にもでかい人形みたいなのを連れてた……。くれぐれも気を付けてくれ!」
その後エステル達は仲間達を呼び寄せた後、占拠されている学園に向かった。
〜ジェニス王立学園前〜
エステル達が学園の近くに到着すると、学園内では結社の猟兵達が見回りをし、学園の入口付近では人形兵器の部隊が居座っていた。そしてエステル達は物陰に隠れて、様子をうかがっていた。
「話を聞いて飛んできちゃあみたが……かなりヤバイ状況みたいだな。」
「一応ジャンが王国軍に連絡したが……。すぐには応援に来れないそうだ。」
「そっか……」
アガットは厳しい表情で学園を睨み、バダックの話を聞いたエステルは残念そうな表情をした。
「どの道、導力兵器が動かない以上、軍の部隊はアテにならないだろう。白兵戦に慣れている俺たちでケリをつけるしかなさそうだ。」
「で、でも、学園の人達が捕まっているみたいだし……どーすればいいんでしょう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ