第76話
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なんて大きさ……!」
「あれが話にあった王都に現れたという”結社”の巨大人形兵器か……!」
「ゴルディアス級戦略人形”パテル=マテル”……!」
「改めて見ると本当に大きいですね……ディストの譜術兵器すら、霞んで見えますね。」
「というか、それ以前にディストが作った趣味の悪い兵器と、比べる方が間違って、います。」
パテル=マテルの登場にエステル達が驚いているとユウナは跳躍して柱の上に乗った。
「子供のユウナが”結社”にいること自体間違ってる……?このまま大人になったら取り返しがつかなくなる……?」
エステルの主張を馬鹿にするかのように嘲笑の笑みを浮かべて呟いたユウナはパテル=マテルの片手に飛び乗った。
「”結社”に引き取られたからユウナは本物のパパとママ―――”家族”に会えた!この世で一番幸せな女の子になれた!」
「……ユウナ……」
「………………」
ユウナの主張を聞いたエステルは真剣な表情でユウナを見つめ、レンは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「それを否定するならエステルはユウナの敵よ……パパとママに潰されて苦しみながら死ねばいい。」
そしてエステル達はパテル=マテルとの戦闘を開始した!今まで戦った人形兵器達とは比べ物にならないパテル=マテルを相手にエステル達は善戦していたが、幾ら攻撃しても装甲が余りにも硬かった為、決定打を与えられないでいた。
「あう……硬すぎるよ……」
「パワー、装甲共に”トロイメライ”以上……」
「ああ……間違いなく”トロイメライ”すらも”格下”と思えるくらいの人形だ。」
「……しぶといわね。いいわ、もう飽きちゃった。”パテル=マテル”!出力全開でエステル達を―――」
ユウナがパテル=マテルに指示をしようとしたその時装置に設置されていた”ゴスペル”の光が消えた!
「あ……」
「も、戻った……」
「”塔”が解放されたのか……」
「これで、”四輪の塔”全てが解放されたことに、なりますね。」
「ええ……問題はここから”何が起こるか”ですね。」
「……つまらないわ。もう少し保ってくれたらまとめて皆殺しにできたのに。」
塔が戻るとエステル達を睨んでいたユウナはもはやこの場に用はないとばかりに、パテル=マテルの両足のブースターを起動させてパテル=マテルを宙に浮かせた。
「ちょ、ちょっと!?」
「うふふ……ユウナは”グロリアス”に戻るわ。”β”が役目を果したら戻ってくるよう教授に言われたの。」
「きょ、教授が!?」
「”β”が役目を果たした……”塔”が元通りになるのも計画の一部だったというのか!?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ