第76話
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じゃなくてね。」
「……エステル……」
「ふふっ……」
エステルの言葉にユウナが呆けている中、レンは静かな笑みを浮かべていた。
「でも、だからこそ……だからあたしはユウナに”結社”に居て欲しくない。大人になって、自分自身の意志で選ぶのならともかく……子供のあんたが、そんな場所にいること自体間違ってると思う。このまま大人になったら取返しがつかなくなるから……だから……」
「………………………気が変わったわ。」
「え……」
「「……ッ……!」」
説得の途中に突如呟いたユウナの言葉にエステルが呆けている中、ユウナの殺気を感じ取っていたヨシュアとレンが表情を引き締めたその時ユウナがエステルに襲い掛かり、ヨシュアはユウナの強襲を弾き返し、同時にレンは双銃で牽制攻撃を行ってユウナと自分達の距離を空けさせた。
「!!!」
突然の出来事にエステルは目を見開き
「ふふ……さすがねヨシュア。なかなかの反応速度だったわ。後レンも瞬時にヨシュアがエステルを庇う事を悟ってエステルの事をヨシュアに任せた後ユウナに反撃するなんて、ユウナの”元お姉ちゃん”だけはあるわね。」
「君こそ……大したものだ。どうやら”殲滅天使”の異名は伊達じゃなさそうだね。」
「そう、ユウナは強いわ。闇に紛れて動くしかない”漆黒の牙”や一つの事に特化した戦い方ができないから器用貧乏な戦い方で強さを誤魔化している”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”よりもね。」
「失礼ね。レンの場合は”器用貧乏”じゃなくて”完全無欠”よ。レンの強さがわからないんだったら、”格の違い”を思い知らせてあげてもいいのよ?」
ヨシュアの言葉に対して答えたユウナの答えを聞いたレンは不愉快そうな表情で答えた後不敵な笑みを浮かべてユウナを見つめた。
「ちょ、ちょっとユウナ!いきなり何をするのよ!?」
「うふふ、気が変わったの。ユウナの仲間にならないんだったらエステルなんか死ねばいいわ。ヨシュアも、レンも、他の人達も全員ね。」
突然の凶行に驚いているエステルにユウナは笑顔で恐ろしい事を答えた。
「っ……死ねばいいなんて物騒なこと言うんじゃないわよ!も〜、アッタマ来た!お尻百たたきにしてやるんだから!」
「エステル、落ち着いて。彼女を甘く見たら―――」
「ヨシュアは黙ってて!子供のしつけと同じよ!」
「クスクス、甘いわね。エステルのそういうところわりと好きだったけれど……今は大嫌い。」
殺されようとしてもなお、自分をしつけるだけにしようとしているエステルの甘さに微笑んでいたユウナだったが膨大な殺気を纏って凍てつくような視線でエステルを見つめた。する
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