第76話
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いわ。」
懐かしそうな表情をしているヨシュアに話しかけられたユウナは嬉しそうに答えた。
「そうか……ありがとう。」
「まったくもう……姉妹揃って相変わらずマセてるんだから。……あのね、ユウナ。あたしたち、”結社”の計画を阻止するためにここに来たのよ。」
「うふふ、そうみたいね。ユウナも退屈なのはイヤだし、付き合ってあげてもいいわよ。」
エステルの話に頷いたユウナは大鎌を構えた!
「クスクス……楽しませてちょうだいね?」
「……ユウナ……」
「悪いけど、あたしはユウナと争うつもりはないわ。それよりも……話をしに来たの。」
「お話?わあ、ひょっとしてお伽話でも話してくれるの?」
「ううん……”結社”の仲間になるって話。せっかく誘ってくれたんだけど、改めて断らせてもらおうと思って。」
「ま、ヨシュアと再会できたし仕方ないかもしれないわね。でも、考え直した方がいいわよ?エステル達が頑張ったって”身喰らう蛇”は止められない。それはヨシュアが一番よくわかっているはずよね?」
”結社”入りの話をエステルが断る事をある程度予測できていたユウナは溜息を吐いた後エステル達に忠告し、自身の忠告が正解である事をヨシュアに問いかけた。
「……それは……」
「それに”結社”に入ればエステルはもっと強くなれるわ。そうすればユウナと同じ”執行者”になれるのよ?うふふ、ステキだと思わない?」
「うーん、強くなれるっていうのは心惹かれないでもないんだけど……でも……それは本物の強さじゃないと思う。少なくてもあたしにとってはね。」
「……え……」
エステルの口から出た予想外の答えを聞いたユウナは呆けた表情をした。
「あたしは確かに強くなりたい。お母さんみたいに大切な人を守れるくらいに。ヨシュアを心配させないよう自分自身を守れるくらいに。」
「エステル……」
「でも”結社”に入ったりしたらあたしはあたしじゃ無くなっちゃう。本当の自分として強くなれなくなる。それじゃあ意味がないと思うんだ。」
「……わからない。エステルの言ってる事はユウナにはちっともわからないわ。本当の自分ってなに?それってどういうものなの?」
(あら……うふふ、さすがエステルね。)
エステルの主張を聞いて一瞬黙り込んだ後真剣な表情でエステルに訊ねるユウナを見たレンは目を丸くした後口元に笑みを浮かべてエステルに感心していた。
「あたしは……ユウナのことが好きだよ。マセてて、イタズラ好きで意外と思いやりもあって……色々と騙されちゃったけどあんたのことは憎めないのよね。勿論ユウナがレンの双子の妹だからとかそんな二人に対して失礼な理由
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