第26話 湾内さん
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ャクラの流れをスムーズにするかな。点穴にチャクラを流せば多少は良くなるだろ」
「てんけつ?」
「チャクラの流れの要になるツボだな。刺激すればチャクラを流したり、止めたり出来るが......大体の骨格の位置で場所が分かる」
サソリは膨大な忍の解剖データから、チャクラを流す経絡系と点穴を外見から触れるこである程度の位置を推測できた。
しかし本来では、木の葉の日向一族でしか点穴を観ることができないかつ、身体に触れなければならないので実践向きではない。
肩を持って回したり、腰元へ指先で腰椎骨をなぞる。
これって結構気持ちいいかも
なんて呑気に考えていたら
「この辺か......じゃあ、行くぞ」
「えっ!」
サソリがチャクラを指先に溜めると、佐天の腰元にある点穴を鋭く貫いた。
「痛ったあぁぁぁぁー!」
佐天が前のめりにベッドに倒れこんで貫かれた箇所を押さえる。
「うわ硬っ!全然使ってないだろお前」
「や、やるならやるって言ってよ!こっちにも用意ってもんが」
「行くぞって言っただろ。チャクラを練ってみろ!ほら立て」
布団の中にある足で倒れこんでいる佐天を小突く。
コイツ......
少しでも見直したあたしが間違いだったかも
佐天は痛む腰を摩りながら、姿勢を正して、指先に力を集中させる。
すると、手のひらから氷の結晶が出現した。
それを佐天は見ると、身体を震わせて驚きの表情を浮かべている。
「さ、サソリ....,.あたし!」
「良かったじゃねーか。使えるようになって」
頭に右腕を回して、サソリが大欠伸をした。
「あたしの能力......だ」
氷の結晶を意のままに操る。佐天が念じるだけで結晶は形を変えて、伸びたり縮んだりを繰り返している。
部屋の中で氷の結晶を作りながら、持ち上げて部屋の中で小躍りをしてはしゃいだ。
氷遁か......
全滅したって聞いたが、身近に使えるのが居たか
オレの傀儡コレクションに加わりそうだな
はしゃいでいる佐天を見ながら、サソリも上機嫌になった。
そこへ、プール掃除を終えた御坂と湾内、泡浮が病室の戸を開けて入ってきた。
「サソリーげんき?」
と元気良く挨拶をするが、氷の結晶を持ってはしゃいでいる佐天と目が合う。
「佐天さん?」
「み、御坂さん!」
佐天の持っていた氷の結晶が床に落ちて粉々に割れてしまった。
暫し、粉々になった氷に一同に沈黙が下りた。
「.............」
「佐天さん、その大丈夫?」
「大丈夫ですよ!元気百倍を超えて千倍です」
恥ずかしさを、誤魔化すように佐天は声を大きくして大げさに腕を振り上げる。
「騒がしい奴らだな」
部屋の隅のベッドには、左腕に包帯を巻かれたサソリが座り、入ってき
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