機動戦艦ナデシコ
1316話
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単にお互いの自己紹介をしていく。
「へぇ、2人共秘書なんだ。確かに2人共秘書ってイメージに合ってるけどね。片方は色気たっぷりの秘書で、もう片方は生真面目な出来る感じの秘書って具合に」
美砂の言葉に、本人達もそう思っていたのだろう。ハルカが笑みを浮かべる。
「そうね。ま、でも私の場合は元秘書であって、今はナデシコの操舵士なのよ」
「操舵士? ナデシコって戦艦なのよね? 戦艦の操舵士が女の人だなんて、ちょっと珍しいと思うんだけど」
「資格があったからね。ちなみにエリナも副操舵士よ」
興味深げに呟くマリューの言葉に、ハルカがそう答える声が聞こえてくる。
マリューの脳裏を過ぎっているのは、シロガネやニヴルヘイムを操舵している量産型Wか、それともアークエンジェルを操舵していたノイマンか。
あぁ、でもニヴルヘイムの場合は操舵って言わないのか? 機動要塞って扱いだし……けど、機動要塞を動かすのは何て言うんだろうな?
そんな風に疑問を感じていると、いつの間にか話はナデシコ世界についてのものへと変わっていた。
「木星蜥蜴ね。無人機となると……ちょっと興味深いわ。アクセル、その辺は?」
レモンの視線は、当然確保してるんでしょうねといった意思の光が見て取れる。
「ああ、俺が撃破した中でも比較的程度のいい物を確保している。それと、ナデシコ世界に転移する前に無人機の戦艦の件を相談したと思うけど、それにも丁度いいのが見つかってるぞ。劣化版ナデシコとも言える戦艦がな」
ディストーションフィールドを装備し、グラビティブラストを含む数々の武装を使用可能な大型戦艦。
それでいながら、大型戦艦というだけあって内部にかなりの余裕があり、そこにメギロートやイルメヤを搭載するのも難しくはないだろう。
純粋に武装という意味では、ナデシコを上回っているしな。
唯一の欠点としては、相転移エンジンを動力炉としている事による地上での稼働率の低さか。
「興味深いわね。けど、無傷のはないの?」
「ある訳ないだろ。そもそも無人機なんだから、降伏を勧めようとしても意味はないしな。である以上、撃破して損傷の少ない物を手に入れるしかない」
「……エリナって言ったわよね?」
「え、ええ」
レモンの言葉に、エリナは慌てて頷きを返す。
「ナデシコ世界の火星は木星蜥蜴に占領されているって話だったけど、その占領している中には大型戦艦もいると見ていいの?」
「そう、ね。多分……いえ、きっと間違いなく大型戦艦もいる筈よ。もし現状ではいなくても、チューリップがあればそこから出てくるでしょうし」
「チューリップ? 妙に可愛らしい名前ね」
エリナの言葉に首を傾げるレモンだったが、そう言えば何だってチューリップなんて名前なん
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