第75話
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ち着きなさい!必ず本物がいるはずよ!」
包囲されたエステルが慌てている中シェラザードは冷静に本物を見極めようとしていた。
「それっ!!」
「クッ……!」
「……っ!」
そしてルシオラ達が一斉に放った鉄扇をエステルとシェラザードは互いの背中を預けてそれぞれの武器で次々と防いでいた。
「スピキュ―――――ルッ!!」
「うっ!?」
するとその時フレンのSクラフトが戦場全体の敵達を襲った為それを受けたルシオラは怯み
「!そこねっ!ハアッ!!」
「翔舞煌爆破!!」
「っ!?」
怯んだ事によって分け身を維持する集中力が切れた為、分け身が消えた隙を狙ったシェラザードはクラフト―――バインドウィップを叩き込み、エステルも続くように追撃をし、二人の攻撃を受けたルシオラは再び後ろに跳躍して態勢を整えようとしたその時、式神を倒し終えたヨシュア達がエステル達に合流した!
「あら……私の式神を倒すなんて。”剣聖”の指導の賜物かしら?」
自分の式神達が倒された事にルシオラは感心した様子でエステル達を見つめた。
「はあはあ……」
「姉さん……どう!?」
「ふふ……頑張ったご褒美に教えてあげる。私が”結社”に入ったのは……自分の闇を見極めたかったからよ。」
シェラザードの問いかけに満足げに頷いたルシオラは自身が”結社”に入った理由を話し始めた。
「え……」
「8年前……座長が崖から転落して亡くなった事は覚えているわね?」
「あ、あたり前じゃない。あの事故がきっかけであたしたちのハーヴェイ一座は……」
「そう……一座は解散してバラバラになってしまった。でも、どうして座長が一人であんな人気のない場所にいたのかとうとう誰にも分からなかった……。一体、どうしてだと思う?」
「ど、どうしてって……」
ルシオラの唐突な問いかけにシェラザードは戸惑いながら答えたが
「答えは簡単……。あの時、座長は一人きりで崖の近くにいたのではないの。私が座長の側にいて……そしてあの人を突き落したのよ。」
「………………………………。……なに……何を言ってるの姉さん?」
ルシオラの口から語られた驚愕の事実に呆然とし、我に返った後放心状態で訊ねた。
「ふふ、だから言ったでしょう。ハーヴェイ座長は私がこの手で殺したの。」
「あはは……冗談キツイよ。だってあの時、姉さんは……」
ルシオラの説明を聞いたシェラザードは渇いた声で笑いながら否定しようとした。
「自分の手で座長を殺してから何食わぬ顔でみんなの元に戻る。そしてその場で鈴を鳴らして座長の叫び声の幻聴を聞かせ
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