第74話
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独断でグレーゾーンギリギリな事をやって、リベールでは禁じている猟兵達をリベール入りさせてしまって……!ほら、レン!貴女も謝りなさい!」
「…………勝手なことをしてごめんなさい、お姫様。」
レイスの質問に答えたレンにジト目で指摘したエステルはクローゼを見つめて頭を下げると共に隣の席にいたレンの頭を無理矢理下げさせ、エステルに無理矢理頭を下げさせられたレンは意外な事に不満を言うことなく素直に謝罪した。
「お2人とも頭を上げてください。実際レンちゃんがその猟兵の方達を雇っていなかったらレナさんは”結社”にカシウスさんに対する人質にされていた可能性は高かったでしょうし、遊撃士協会本部が彼らを”協力員”として認めている以上レンちゃんやその猟兵の方達はリベールの法律に違反している訳でもありませんので、レンちゃん達を法律違反で拘束したりするつもりはありませんので安心してください。」
「クローゼ……」
「……よろしいのですか、殿下?」
クローゼの言葉を聞いたエステルは明るい表情をし、ユリア大尉は複雑そうな表情で訊ねた。
「ええ。それにむしろ私達はレンちゃんにそんな法律違反スレスレな事をさせた事に加えて一国の国家予算をも超える莫大な金額のミラを消費させてまでレナさんを守らせてしまった事に反省するべきです。クーデターの件を考えると”結社”はカシウスさんの事を相当警戒していますし、実際クーデターの時もリシャール大佐達はレナさんをカシウスさんに対する人質にしようとしていましたから、レンちゃんにそんな事をさせてしまったのは王国軍最高司令官であり、”剣聖”と称えられているカシウスさんのご家族の危機管理を甘く見ていた私達の責任でもあります。」
「殿下………」
「…………………」
辛そうな表情で語ったクローゼの答えを聞いたユリア大尉は複雑そうな表情をし、レイスは目を伏せて黙り込んだ。
「うふふ、話がわかって貰えて何よりだわ♪もう猟兵達を雇っている事がバレちゃったし、ママの護衛をしている猟兵を一人だったらこっちに回せるから、その人に新たな”依頼”として”四輪の塔”の探索を手伝わさせてもいいわよ?勿論その時の報酬も全額レンが負担するし、何だったら来月から1年間リベール王家に猟兵達を雇った倍―――いえ、10倍の30億ミラを今回の件に対する謝罪金として納めてもいいわよ?」
そして悪びれもなく小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの申し出を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「あたし達に隠れてお金の力で合法的に猟兵を雇った事を謝った直後に懲りもせずに同じような事をしようとするんじゃないわよ!」
「いたっ!?」
エステルはレンの頭に拳骨を落とした。
「つーか、何で
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