第73話
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たアガットは驚き、クローゼは信じられない表情で声を上げた後戸惑いの表情でレンを見つめた。
「な――――クローディア、彼女が”Ms.L”だというのは本当なのかい?」
するとその時レイスが驚いた様子でレンに訊ねた。
「は、はい。お兄様は”Ms.L”の意味をご存知なのですか?」
「ああ。――――”Ms.L”。まるで神がかっているかのように彼女が手を出した相場や株は後にすべて上場し、それらによる配当金等で莫大な富を築いた彼女は株や相場で莫大な資産を増やしながら”ラインフォルトグループ”や”エプスタイン財団”のような世界的大企業の大株主の一人となり、彼女が会社経営に口を出せばその企業に莫大な利益をもたらすことから、”現代の福の神”として称えられ、彼女が大株主となった企業は彼女の発言権は無視できなく、企業によっては彼女が持つ権限の方がその企業のトップよりも上だと聞く。噂によれば彼女の総資産は一国どころかIBC(クロスベル国際銀行)を経営しているクロイス家にも迫るとも言われているんだ。」
「うふふ、さすがに”今のMs.Lの資産”じゃクロイス家に迫る程とは言えないと思うわよ?」
レイスの説明を補足するかのようにレンは小悪魔な笑みを浮かべて答え
「……そう言えばマードックの奴から”ZCF(ツァイス中央工房)”にできたリベール王家を超える新たな大株主が現れたという話を聞かされた時にその名前が出てきたが……まさかそれがお主じゃったとはな。」
「ふええええええ〜〜〜!?あ、あれ?だったら工房長さん、レンちゃんの事も知っていたんじゃ……」
ラッセル博士の話を聞いて驚いたティータはある事に気づいて首を傾げてレンを見つめた。
「当然知っているわよ。工房長さんにはレンが”Ms.L”である事は他の人達には秘密にしてレンと接する時はただの遊撃士として接して欲しいって頼んでいたから、レンの事はエステル達と同じように接してくれていたのだと思うわよ?」
「ぬう………マードックの癖に白を切るとは生意気な。」
「お、おじいちゃあん……」
「アハハ……実際博士達がレイストン要塞から脱出した後カノーネ達相手に白を切る事ができた工房長さんなら、できてもおかしくないわよ……―――って、今はそんな事よりもレン。まさか本当にあんたがその”西風の旅団”って言う猟兵団の猟兵達をお母さんの護衛の為に雇ったの?」
レンの答えを聞いてマードック工房長に対する恨み言を呟いたラッセル博士の言葉を聞いたティータは脱力し、苦笑していたエステルは気を取り直して真剣な表情で訊ねた。
「うふふ、まさかエステルに真っ先に気づかれるとはね。勘の鋭さに関してはパパ似ね♪」
「何だと!?テメェ……自分が何をやったの
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