第73話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「オイオイオイ……!何でよりにもよって、大陸最強の猟兵達が母さんの護衛をしているんだ!?」
ユリア大尉の話を聞いたジンは血相を変えて声を上げ、ルークは疲れた表情で声を上げ
(うふふ、ちゃんとママの護衛の依頼を請け負ってくれたようだし、”保険”の方もそろそろレンに接触してくる頃でしょうね。)
(レンちゃん……?)
仲間達が驚いている中口元に笑みを浮かべているレンに気づいたティータは不思議そうな表情をしていた。
「た、大陸最強の猟兵達って……その”西風の旅団”っていう猟兵団ってそんなに凄いの?」
「ええ……猟兵団の戦力規模はピンキリで、大した事のない猟兵団もいれば一国の軍隊とも渡り合える猟兵団も存在していて、”西風の旅団”は”赤い星座”と双璧を為す”ゼムリア二大猟兵団”の片割れとして有名なのよ。」
「”西風の旅団”と”赤い星座”の猟兵団の規模は通常の猟兵団とは桁違いの戦力を保有している事から、団員全てが一騎当千の力量を持つ猛者達として恐れられている。」
「多分隊長クラスになれば、”執行者”とも互角かそれ以上の強さだと思う。」
「……………」
「そ、そんな凄い猟兵団の人達がお姉ちゃん達のお母さんを守っているなんて……」
「フム……幾ら愛妻家のカシウスと言えど、法を破ってまで猟兵達を雇うとは思えんし、そもそも幾ら准将と言えど、准将の給料だけで猟兵達を雇えるような莫大な金額の報酬は支払えないじゃろうしな。」
自分の疑問に答えたアーシアやバダック、ヨシュアの説明を聞いたエステルは口をパクパクさせ、ティータは信じられない表情をし、ラッセル博士は考え込んでいた。
「”莫大な金額の報酬”…………―――!レン……まさかとは思うけど、あんたがその猟兵達を雇ったんじゃないでしょうね?」
「へ…………」
「あら、どうしてエステルはそう思ったのかしら?」
ラッセル博士の言葉からある事に気づいてレンを見つめて問いかけたエステルの質問を聞いたルークは呆け、レンは目を丸くして訊ねた。
「だって、どう考えてもあたし達”ブライト家”の中でその猟兵達に”報酬”を支払えるとしたらレンだけじゃない。”副業”でえ〜と……エレボニアの”四大名門”だっけ?エレボニアの大貴族の資産も超えているって確信しているくらい稼いでいるって豪語していたレンなら、その猟兵達に莫大な金額の報酬を支払える事もできるじゃない。」
「ハアッ!?」
「ええっ!?レンちゃんがあ、あの”四大名門”を超える資産を稼いでいるって……そう言えば以前女王宮で”剣帝”がレンちゃんの事を”Ms.L”と呼んでいましたが……あれは一体どういう意味なんですか?」
エステルの話を聞い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ