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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第90話
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のか?」

一方プリネの言葉が気になったユーシスは眉を顰め、ラウラは尋ねた。

「ええ。というかメンフィルは元々国としては小さかったのですが、とある戦争がきっかけで他国の制圧や同盟によって次々と吸収して、今に到るんです。」

「”戦争”ですか……?」

プリネの説明を聞いたエマは不安そうな表情で尋ねた。



「――――”幻燐戦争”。当時の”メンフィル王国”に反旗を翻したお父様がメンフィルの王となった数年後に起こったレスペレント地方全土を巻き込んだ戦争です。」

「そう言えば以前、メンフィルはリウイ陛下の反乱によって建国され、その後に起こった戦争で全ての国に勝利して今に到ると言っていたな……」

「…………という事は戦争が起こったきっかけは国として若いメンフィルを狙った事が原因なのか?」

プリネの話を聞いたユーシスは頷き、ある事が気になったラウラは尋ねた。



「いえ。当時レスペレント地方に存在していた大国――――”カルッシャ王国”の陰謀がきっかけで起こった戦争です。そして元々内乱によって国が別れた事によって険悪な仲であった”セルノ王国”と”バルジア王国”もその戦争に巻き込まれ、カルッシャ王国の支援を受けたバルジア王国のセルノ王国侵攻をきっかけに、当時バルジア王国との和解を望んでいたセルノ国王の妹であり、後にお父様の側室の一人となった女性――――ラピス・サウリン王女が劣勢となったセルノ王国を救う為にメンフィル王国に救援を求めた事がきっかけで、メンフィルはセルノ王国を救援後バルジア王国に侵攻して勝利後様々な経緯があり、セルノ王国とバルジア王国もメンフィルに統合される事になり、二つに分かれた国が再び一つになった領なんです。そして”レティカ”は元々セルノ王国の王都だった都市なんです。」

「へえ。じゃあわたし達が行く実習地は元々他国の王都だったんだ。」

「一つ疑問がある。何故そのラピス王女とやらはメンフィルに救援を求めたのだ?話を聞く限り元々メンフィルとは何の関係もなかったように聞こえるが……」

実習地の事を知ったフィーは目を丸くし、ユーシスは不思議そうな表情で尋ねた。

「ラピス王女はかつて幼い頃に出会ったお父様の父親―――グラザ様の息子であるお父様を頼って護衛もつけずにメンフィルに単身訪ねたと聞いております。」

「お、王女様が護衛もつけずに一人で……ですか……?」

「下手をしたら人質にされて、政治に利用される可能性もあったというのに、随分度胸のある姫君だな……」

「そしてメンフィル……いや、リウイ陛下は会った事もないラピス王女の救援に応えるとは随分懐が広い方なのだな。」

プリネの話を聞いたエマは信じられない表情をし、ラウラは驚き、ガイウスは静
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