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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
インターミッション〜世界を越えて〜異界の訪問〜 第89話
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サは驚いた後頬を赤らめてリィンを見つめ
「あれ……?」
「メンバー表に教官達の名前がありますが……」
メンバー表にサラ教官とレーヴェの名前がある事に気付いたエリオットは首を傾げ、エマは不思議そうな表情でサラ教官を見つめた。
「今回行く所は全てが謎に包まれた異世界だからね。リウイ陛下の話では実習地の場所は何も問題が起きていない平和な場所で特に問題ないそうだけど、念の為に実習地には教官のあたし達も同行する事になっているのよ。」
「……教官達が同行してくれることはありがたいですが……まさかケルディックのように自分は酒場でお酒を飲んで、後は俺達に任せたとかはないですよね?」
サラ教官の説明を聞いたリィンはジト目でサラ教官を見つめ
「た、確かにサラ教官なら十分に考えられるな……」
「アハハ……」
リィンの言葉を聞いたマキアスは疲れた表情で頷き、エマは苦笑していた。
「あ、あの皆さん。サラさんは教師の立場なのですから、そんな事はしないと思うのですが……」
「アハハ……セレーネの言う事は最もなんだけど……」
「……実際、サラ教官は最初の実習の時に酒場で酒を飲んで、我々を放置したからな。」
戸惑いの表情をしているセレーネにエリオットとラウラは苦笑しながら説明し
「うっさいわね!さすがのあたしでも場所が異世界なんだから、そんな事はしないわよ!まあ、基本あたし達は助言はせず、あんた達の判断に任せてせいぜい手伝いをするだけだと思いなさい。」
「……という事は俺達の場合はレオンハルト教官が戦闘になれば、手を貸してくれるのか。」
声を上げたサラ教官の説明を聞いたガイウスは目を丸くした。
「フフ、ついに”剣帝”の異名を持つレオンハルト教官の剣を見る事ができそうだな。」
ラウラは静かな笑みを浮かべ
「―――ちなみに宿泊先についてはどうなっている?」
「宿泊先については今日は帝都の王城―――”マルーダ城”の客室に泊まってもらい、明日からは各都市にある私達マーシルン皇家の分家である領主の方々が住む王城の客室に泊まって頂く事になります。」
ユーシスの疑問を聞いたプリネは答えた。
「ええっ!?お、お城!?」
「やったね。バリアハートの時のようなフカフカベッドだね。」
「それ以前に間違いなくバリアハートのホテルの時以上の豪華な部屋なんでしょうね……」
プリネの答えを聞いたエリオットは驚き、フィーは嬉しそうな表情をし、エマは苦笑し
「フフ、よかったですね、マキアスさん。宿泊先が王城ですから、領主の妻であるフィオーラ義姉さんに会えると思いますよ。」
「あ、ああ……!だが士官学院の実習の宿
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