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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜アリサの決意〜(4章終了)
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「シャ、シャロン!?え、ええ、いいわよ。」

「―――失礼します。」

アリサは驚いた後入室を許可し、気を取り直して部屋に入ってきたシャロンを見つめた。



「そ、それで何の用よ。」

「うふふ、僭越ながらお嬢様の初恋が実る為の助言をしようと思いまして。」

「!?まさかシャロン、さっきの会話を盗み聞きしていたんじゃ……!」

微笑みながら言ったシャロンの言葉を聞いて驚いたアリサは顔を真っ赤にして身体を震わせながらシャロンを睨んだ。



「うふふ、そんな些細な事は今は気にしないで下さい、それよりお嬢様。お嬢様にはエリゼ様達にはない唯一の最高の条件がありますからそれを最大限に活用すればお嬢様にも勝機がありますわ。」

「へ?それってどういう事よ。」

「それは勿論一つ屋根の下で住んでいるのですから、お嬢様でしたら毎晩リィン様に夜這いをして、お嬢様がリィン様をどれだけ想っているかを伝えてリィン様の心を射止める事が可能ですわ♪」

「なっ!?なななななななな、何を馬鹿な事を言いだすのよ、シャロン!」

からかいの表情で答えたシャロンの言葉を聞いたアリサは顔を真っ赤にして混乱した。



「―――お嬢様。お嬢様も既にわかっていると思いますがリィン様は”そういう方面”に関しては相当鈍い方。ですので、お嬢様のような素晴らしい女性が自分に恋している等想像もした事はないでしょう。ですので、お嬢様の気持ちが本物である事を知ってもらう為にお嬢様自身が勇気を出して動くべきかと。」

「で、でも……もしそれを実行して、リィンが私を嫌って、今の関係が壊れたら嫌だし……」

シャロンに諭されたアリサは不安そうな表情をしたが

「うふふ、それはありえませんわ。」

「何で?」

「義理の関係とは言え妹であるエリゼ様とエリス様と無理矢理な形とはいえ関係を持ったとエリゼ様達自身の口から出たお話ですが、相変わらず仲のいいご様子。それに殿方がお嬢様のような見目麗しく、スタイルも素晴らしい女性に自ら純潔を奉げられる事を嫌がるなんてありえませんわ。リィン様とて殿方。いくら理性があろうと、お嬢様がお相手でしたら戸惑いはするでしょうが、嫌がりはしませんわ。」

「でも……リィンにはしたない女って思われるじゃない。」

「うふふ、お嬢様の気持ちが本物と知ればそんな事は思いませんわ。それにこのままですと、エリゼ様達にリィン様の心を全て持っていかれてお嬢様が入る隙間はなくなってしまいますよ?」

「!!!」

シャロンの推測を聞いて血相を変えた。



「フフ、そうよね……よく考えたら私の気持ちに気付かずに既に4人の女性と関係を持っている上懲りずにどんどん無自覚で増やし
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