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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第88話
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実習、非常に興味深い試みだ。これからも頑張るといいだろう。」
アリサとマキアスが話し辛そうな表情になっている中、オズボーン宰相は静かな笑みを浮かべてリィン達に激励の言葉を贈った。
「……恐縮です。」
「……ども。」
「―――もったいないお言葉、ありがとうございます。」
「精進させていただきます。」
「それと……―――久しいな、遊撃士。転職したそうだが息災で何よりだ。」
「ええ、お蔭様で。―――”その節”は本当にお世話になりました。」
オズボーン宰相に見つめられたサラ教官は真剣な表情でオズボーン宰相を見つめた。
「フフ……ヴァンダイク元帥は私の元上官でもある。その意味で、私としてもささやかながら更なる協力をさせてもらうつもりだ。まあ、楽しみにしてくれたまえ。」
「……それは…………」
「……………………」
オズボーン宰相の話を聞いたサラ教官とオリヴァルト皇子は厳しい表情でオズボーン宰相を見つめた。
「それと……貴殿ほどの武人がトールズ士官学院の学生達を鍛えている事にはいつも感謝しているよ、”剣帝”。」
「――――自分はあくまでバレスタイン教官の補佐をしているまで。それ程大した事はしていないゆえ、礼を言われることはありません。」
オズボーン宰相に視線を向けられたレーヴェは静かな表情で答えた。
「フフ……当初は貴殿がメンフィル帝国民になったことで、貴殿に規制していた”故郷の悲劇”の話を学生達に教えるのかと、警戒していたが話していないようで何よりだ。」
「!……………………何の事を仰っているのかよくわかりませんが…………―――覚えておくといい。どれだけの年月が経とうと闇に葬られた者達の無念はいつか必ず、白日の許にさらされる時が来るだろう。」
「レーヴェ…………」
オズボーン宰相の話を聞いたレーヴェは眉をピクリと動かした後、静かなる怒りを纏ってオズボーン宰相を睨み、レーヴェの様子を見たプリネは心配そうな表情をした。
(レオンハルト教官に規制していた”故郷の悲劇”の話……?)
(一体何の事なのかしら……?)
(あの方……もしかして怒っているのでしょうか……?)
(多分、そうだろうね……)
会話を聞いていたリィンとアリサは戸惑いの表情をし、不安そうな表情をしているセレーネの推測にツーヤは静かに頷いた。
「宰相。無暗に”その話”を出すのはどうかと思うが?」
その時オリヴァルド皇子が真剣な表情でオズボーン宰相に指摘した。
「これは失礼。諸君らも……どうか健やかに、強き絆を育み、鋼の意志と肉体を養って欲しい。――――これからの”激動の時代
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