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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第87話
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子を見たリィンは慌てた様子で謙遜した。
「―――でしたら、夏至祭最終日に宮殿で開かれるパーティーにリィンさんを招待して、殿下のダンスパートナーに指名してはいかがですか?殿下直々に招待され、ダンスパートナーに指名されるほどの信頼がある事によってリィンさんの箔がつき、貴族達も孤児のリィンさんを拾って養子にした事やメンフィル帝国に所属したシュバルツァー家の影口を叩きにくくなると思われます。」
するとその時クレア大尉がアルフィン皇女に微笑んで提案し
「いい”っ!?」
「「!?」」
(あら♪何だか面白い展開になってきたわね♪)
(ふふふ、そうですね。)
クレア大尉の提案を聞いたリィンは表情を引き攣らせ、エリゼとエリスは血相を変え、ベルフェゴールとリザイラは興味ありげな表情をし
「まあ……!それは良い提案ですね……!あ、その前に……リウイ陛下、どうかリィンさんをわたくしのダンスパートナーを務める事を許して頂いてもよろしいでしょうか……?」
アルフィン皇女は嬉しそうな表情で頷いた後ある事に気付いてリウイを見つめた。
「――――さっきも言ったようにシュバルツァー家がエレボニア皇家と縁がある貴族である事は知っている。俺達に一言断ってもらえれば、そんな些細な事に一々口出しをするつもりはない。」
するとリウイは口元に笑みを浮かべてリィンを見つめ
「え”。」
リウイに見つめられたリィンは呆けた声を出して冷や汗を滝のように流し始め
「ありがとうございます……!」
リウイの答えを聞いたアルフィン皇女は嬉しそうな表情をした。
「念の為にお聞きしますが、皇女である貴女自身が自らリィンさんをダンスパートナーに指名する事によって生じる”リスク”は承知の上なのですよね?」
「え……?―――!はい、勿論承知しておりますし、わたくし自身は”リスク”だなんて思っていませんわ……!と言う訳でリィンさん、どうか夏至祭最終日に宮殿にて開かれるパーティーに参加して、わたくしのダンスパートナーを務めて頂けませんか?お願いします……!」
イリーナの問いかけに一瞬首を傾げたアルフィン皇女だったがすぐに察した後嬉しそうな表情で頷いた後リィンに頭を下げた。
「あ、頭をお上げ下さい……!それに昨日も言ったように俺には大役過ぎて、とても殿下のダンスパートナーを務められるとは思えません……!」
アルフィン皇女に頭を下げられたリィンは慌てた様子で答えたが
「アルフィン皇女はその事も承知で頭を下げてまで頼んでいるのじゃぞ?それを無下にするのはメンフィル帝国の貴族……いや、人としてどうかと思うぞ?」
「それにアルフィン皇女はリィンさんをダンスパートナーに指名す
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