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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第86話
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人を俺達に無許可で務めていた件については不問にしておく。今後公式の場でエリスがアルフィン皇女の付き人を務める際はエリス本人がメンフィル帝国(俺達)に報告するようにするか、もしくはアルフィン皇女あるいはエレボニア帝国がエリスが公式の場でアルフィン皇女の付き人を務める件を報告するようにしろ。」

やがて答えを出してエリスを見つめて言った。



「!は、はい……!寛大な御心遣い、ありがとうございます……!」

「ありがとうございます……!今後はエリスの手を煩わせず、わたくし自身が報告の手配をさせて頂きます……!」

リウイの言葉を聞いたエリスとアルフィン皇女はそれぞれ明るい表情で会釈をし

「よかったわね、エリゼ……」

「はい……」

エクリアに微笑まれたエリゼは静かな笑みを浮かべた。

「―――ただし。わかっているとは思うがエリスは我らメンフィル帝国に所属する貴族の子女だ。アルフィン皇女はエリスが女学院を卒業すれば自分から離れなければならない身である事はしっかりと覚えておくように。エリスもアルフィン皇女と友情を深めるのは構わんが、線引きはしておくように。でなければ、実家どころかリフィアや俺達に信頼されている(エリゼ)にまで迷惑をかける事になるぞ。」

「…………はい。」

「かしこまりました。以後気を付けます。」

「此の度は妹がご迷惑をかけた上陛下達にお手数をかけて申し訳ございませんでした……今後はこのような事がないよう、私が妹にメンフィル帝国の貴族の子女としての心構えを教育させて頂きますので、どうかご安心ください。」

そしてリウイの言葉にアルフィン皇女は一瞬辛そうな表情をした後すぐに表情を戻して会釈し、エリスとエリゼもそれぞれ会釈をした。



「そしてエリスが攫われかけてしまった件についても、無許可でメンフィル軍を帝都内に投入した事やレンがテロリスト達を処刑した件に目をつぶる事を条件に追及はしないでおく。」

「重ね重ね、本当にありがとうございます……!」

「寛大なお心遣い、ありがとうございます……!今後2度とこのような事がないよう、エリスさんの護衛に細心の注意を張らせて頂きます……!」

リウイの答えを聞いたアルフィン皇女は安堵の表情で会釈をし、クレア大尉は安堵の表情で会釈をした後すぐに気を取り直して真剣な表情で敬礼をした。


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