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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第86話
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。」
「……つまりはエレボニア帝国の不手際を見逃せ、と言いたいのか?」
リィンの言葉を聞いたリウイは真剣な表情でリィンを見つめて問いかけた。
「―――はい。誘拐未遂で終わった事件を追及しすぎてしまっては、”大陸最強”と称えられているメンフィル帝国の”器”が小さいのではないかと、エレボニア帝国だけでなく他国から勘違いされてしまう恐れも考えられます。」
「………………………」
「ほう……?リウイを相手に随分と大きく出たな……?」
「「に、兄様…………」」
リィンの推測を聞いたリウイは目を細め、リフィアは不敵な笑みを浮かべ、エリゼとエリスは表情を青褪めさせ、周囲の人物達がそれぞれ息を呑んで見守っていた。するとその時
「―――リィンさんの言う通りですよ、あなた。」
優しげな女性の声が聞こえて来た。
「え…………」
聞き覚えの声を聞いたツーヤが呆けたその時、戦衣装を身に纏っているイリーナがエクリアと共にリウイ達に近づいてきた。
(うわっ、凄い美人の人だね……)
(しかもスタイル抜群だね。隣にいるメイドと容姿が似ているけど……姉妹なのかな。)
イリーナの容姿を見たエリオットは驚き、フィーはイリーナの傍に控えているエクリアの容姿とイリーナの容姿を見比べて首を傾げ
(なっ!?あの方は……!)
(せ、”聖皇妃”――――イリーナ皇妃じゃないか……!どうしてここに……!)
イリーナの正体がわかっていたラウラとマキアスは信じられない表情をした。
「あ、貴女は……!」
イリーナの姿を見たリィンは目を見開き
「イ、イリーナ様!?どうしてこちらに……!?」
イリーナの登場に驚いたペテレーネはイリーナを見つめて尋ねた。
「―――テロリストによる騒動が収まったと聞いて、リウイがエレボニア帝国軍にエリスさんが攫われかけてしまった件についての責任を追及しすぎていないか心配になってこっちに来たのよ。―――それよりあなた。エレボニア帝国に無許可で軍を帝都に投入した件やレンがテロリスト達を勝手に処刑した件もあるのですから、悪いのはお互い様ですよ。」
「……しかしそれをする原因になったのはエレボニア帝国の不手際なのだが?」
「それでも、です。幾ら何でも無許可で帝都内に軍を投入する事や犯罪者の処刑をするのはやりすぎです。帝都内の市民の方達は勿論、軍の方達もかなり混乱しているでしょうし…………招待された”客人”がやっていい事ではありませんよ?」
「………………………………」
イリーナの指摘にリウイは黙って考え込み
「――――いいだろう。まずはエリス、それにアルフィン皇女。エリスがアルフィン皇女の付き
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