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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第86話
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われてしまった場合、テロリスト達がエリスさんの身を盾にエリゼさんやメンフィル帝国に何らかの要求をしてきた可能性も考えられます。もしそうなった場合、間違いなく国際問題へと発展してしまうでしょうね。」
「……………」
「……ぁ………………」
「エリス…………」
静かな表情で語ったペテレーネの推測を聞いたエリゼは目を伏せて黙り込み、エリスは自分が誘拐されかけた事が国際問題に発展しかける可能性がある事を指摘されて表情を青褪めさせ、エリスの様子に気付いたリィンは辛そうな表情をした。
「―――それとエリスとアルフィン皇女にも言いたい事がある。シュバルツァー家がエレボニア皇家と
縁
(
ゆかり
)
がある事は知っている。その関係でエリスがアルフィン皇女の付き人を務めている事も別に構わんが……付き人を務めるならせめてどちらかからメンフィル帝国(俺達)に一言言って欲しかったのだがな?下手をすればエレボニア皇家による引き抜き行為、もしくはエリスの実家――――シュバルツァー家の裏切り行為にも見られてしまうぞ。」
「も、申し訳ございません!
私
(
わたくし
)
の軽率な行動で陛下達にご迷惑をかけた所か、不信感まで抱かさせしまって……!―――どうか罰するなら、姫様ではなく私を罰して下さい!今回攫われかけてしまった件については私の責任ですし、私達―――シュバルツァー家は祖国を裏切るつもりなどございません!」
「エ、エリス!?」
リウイの指摘を聞いて慌てた様子で答えて頭を下げた後決意の表情でリウイを見つめ、自分を罰するように言ったエリスの言葉を聞いたリィンは表情を青褪めさせた。
「エリスの責任ではございませんわ!エリスが攫われかけてしまった責任はわたくしにありますわ!わたくしがエリスがメンフィル帝国の貴族の子女と承知していながら、陛下達に許可を取る事なくエリスを付き人に指名した件もそうですし、エリスがわたくしの付き人を務める事によって起こる危険の可能性も考えずに護衛の配慮すらしていませんでしたもの……!どうか罰するならわたくしを罰して下さい!」
その様子を見たアルフィン皇女は血相を変えてリウイを見つめた後頭を下げ
「姫様…………」
「…………アルフィン皇女殿下の責任ではございません。エリスさんがメンフィル帝国の貴族の子女と承知しながら、警護を怠った事や他国の貴族の子女であるエリスさんがアルフィン殿下の付き人に指名された事を承知していながら陛下達にご報告しなかった私達に責任があります……どうか罰するなら殿下ではなく私達を罰し下さい。」
アルフィン皇女の行動を見たエリスは驚き、クレア大尉は少しの間考え込んだ後リウイを見つめて頭を下げた。
「クレア大尉……」
「…………」
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