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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜”氷の乙女(アイスメイデン)”の想定外〜
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に急行していた。
「……後10分で到着します。それまで彼らにはできるだけ先行してもらうしかありません。」
「ええ、不本意ながらね。――――でも、さすがは鉄道憲兵隊(T・M・F)と言うべきかしらね。競馬場の襲撃には完璧に対処できたみたいだし。」
「……あちらは近衛隊が出動していませんでしたから。大聖堂の方はB班の皆さんが手伝ってくれたおかげですね。」
サラ教官の指摘にクレア大尉は静かな表情で答えた。
「ま、それは認めてもいいけどね。――――で、園遊会が本命ってのはどの程度予想していたわけ?導力演算器並みの頭脳をお持ちの”氷の
乙女
(
アイスメイデン
)
”さんとしては?」
「――――概算ですが40%程度かと。パフォーマンスとしては打ってつけの標的でしょうから。目的は革新派の面目の失墜――――その意味で殿下の身は安全でしょう。……お連れの娘さんについてはその限りではないかもしれませんが。」
「フン……だからアンタたちは好きになれないのよ。」
クレア大尉の答えを聞いたサラ教官が不愉快そうな表情で呟いたその時、サラ教官のARCUSが鳴り始めた。
「――はい。ああ、トワ。今、どうなっているのかしら?……え?エステル達が?そう……悪いけどエステル達の誰かが傍に居たら代わってもらえるかしら?ああ、エステル、久しぶりね。ええ……ええ……わかったわ。市民達の避難誘導はお願いするわね。―――どうやらプリネの推測通り、エステル達が帝都に訪れていたみたいよ?しかも”嵐の剣神”というオマケつきで。」
「なっ!?クロスベル支部に所属している彼が一体何故……!」
「さあ?あたしにはさっぱりわからないわよ。ま、あの娘達がいれば市民達の避難誘導に関しては心配いらないでしょうね。しかもかの”風の剣聖”すら足元にも及ばない実力を持つ”嵐の剣神”も手伝ってくれているし。」
驚いている様子のクレア大尉をサラ教官は不敵な笑みを浮かべて見つめ
「……………そうですね。」
サラ教官の言葉に静かに頷いたクレア大尉だったが、その時通信が入り、通信を開始した。
「はい、こちらクレアです。……………………何ですって!?クッ、一体何故メンフィルが…………!介入して来た理由は一体……!…………そうですか。ならばそのまま、メンフィル軍と協力して敵の殲滅に当たって下さい。」
「……どうやらその様子だと空港にいるはずのメンフィルも動き出したみたいだけど、一体何をしてきたのかしら?」
唇を噛みしめている様子のクレア大尉を見たサラ教官は真剣な表情で尋ねた。
「……エレボニア帝国に招待された国として、”ヘイムダルに住む市民達を守る為”という名目でメンフィル兵達を帝都中に次々と投入
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