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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第81話
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フィーが静かな口調で尋ねた。



「ええ、恐らくね。ちなみに君達は”身喰らう(ウロボロス)”の事について、もしかしてフィーかツーヤから聞いているのかしら?」

「はい。何でも”リベールの異変”を起こした裏組織だとか。」

「後はレオンハルト教官が以前その組織で”剣帝”という異名の”執行者(レギオン)”の位についていた事は聞いている。」

「そっか。さっきの説明にあった”とある連中”が”身喰らう(ウロボロス)”でね。あの件に数人の”執行者(レギオン)”が関わって、あたし達の行動を妨害していたのよ。」

リィンとラウラの言葉に頷いたサラ教官は説明を続けた。

「も、もしかしてその時レオンハルト教官も……?」

サラ教官の説明を聞いてある事に気付いたエリオットは不安そうな表情をした。

「いいえ。当時のあいつはリベールの異変を起こす準備の関係でリベールで暗躍していたから、直接関わってはいないけど……帝都各地の支部の爆破をした猟兵団の連中を鍛え上げたのがレーヴェだったのよ。」

そしてサラ教官とレーヴェの因縁を聞かされたリィン達は黙り込んだ。



「ま、そんな感じで無職になったあたしをヴァンダイク学院長が拾ってくれたのよ。去年の春から、武術教官として働いて君達の担任にも抜擢されたってわけ。まあ、今でもギルドの手伝いはしててその関係でこの子を連れてきたんだけど。」

リィン達に説明したサラ教官はフィーに近づいてフィーの頭を軽く叩いた。

「サラ、ウザったい。」

ジト目で答えたフィーの言葉を聞いたリィン達は冷や汗をかいた。



「そうだったんですか……」

「ちなみにその、ギルドを襲った猟兵団というのは……?」

「ああ、この子のいた団とは別物よ。”ジェスター猟兵団”っていう正直、低ランクの猟兵団だったわ。」

「そうですか……」

「ラウラ、心配してくれた?」

サラ教官の説明を聞いてどこか安堵している様子のラウラを見たフィーは首を傾げて尋ねた。



「いや、まあ別物というのはわかっていたが……」

「はは、しかしフィーの古巣はかなりの大物だったんですね?」

「”西風の旅団”………喰わせ者として知られた団長、”猟兵王”に率いられた多彩なスペシャリストを擁した集団。中世から続く狂戦士(ベルゼルガー)の末裔、”赤い星座”とは双璧だったわね。あたしも現役の頃は相当苦労させられたもんだわ。」

「……よく言う。色々邪魔したくせに。」

疲れた表情で答えたサラ教官の言葉を聞いたフィーはジト目で指摘し、リィン達は冷や汗をかいた。

「あはは……それにしても、人生っていうのはわからないですね。フィーさんのよう
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