第90話
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ど……ここで服を脱ぐの?」
「え……?あ!!す、すみません!」
プリネに言われたツーヤは周囲を見渡し、誰かが入って来てもおかしくない控室である事に気付き、謝った。
「いいのよ。今ので今日の試合は終わりですから、多分誰も入って来ないでしょう。………はい。これでいい?」
そしてプリネは椅子に座ってきている服を脱いで、上半身だけ下着の姿になった。
「はい。……ああ……ご主人様の背中の一部が痣になっています……今、治しますね。水よ、癒しの力を……ヒールウォーター!!」
プリネの背中にいくつかついている痣を青褪めた表情で見た後、気を取り直してツーヤがプリネに治癒魔術を施していた時、エステル達が入って来た。
「お疲れ様〜、プリ……へ!?」
「どうしたの、ママ?」
控室に入って来たエステルは上半身だけ下着の姿になっているプリネを見て驚き、ミントはエステルの様子に首を傾げた。
「どうしたんだい、エステ……」
「!!ヨシュアは入ってきたら、ダメ〜!!」
「え?ちょ、ちょっと……」
エステル達に続いて入って来ようとしたヨシュアに気付いたエステルは、慌ててヨシュアの体を押して控室から出し、ドアの鍵を閉めた。
「ちょっと、エステル?ここを開けてくれないと、僕だけ入れないんだけど……」
鍵がかかっている事に気付き、ドアの外からノックをしながらヨシュアはエステルに鍵を開けるよう頼んだ。
「今、プリネはツーヤに背中を治療してもらっているから上だけ下着姿なの!だから、入って来ないで!」
「……そういう事か。了解。終わったら、開けてよ?」
エステルは顔を赤らめて理由を説明し、それを聞いたヨシュアは納得してそれ以上何も言って来なかった。
「ふ〜……ごめんね、プリネ。いきなり入って来て、ビックリしたでしょ?」
「別に気にしていませんよ。軽はずみな行動をした私が悪いのですから。」
「す、すみません、ご主人様!あたしが何も考えずにあんな事を言うから、こんな事に………」
「いいのよ。あなたのその気持ちはとても嬉しいわ。だから、気にしないで。」
「は、はい!(普通なら怒られて当然なのに、ご主人様はあたしの事を一切責めずに、逆にあたしの事を気遣ってくれるなんて……あたしの”パートナー”がご主人様で本当によかった………)」
プリネの微笑みを見て、ツーヤは治療をしながら今更ながら、プリネに仕えている事に幸せを感じていた。
「わあ〜……温泉の時にも見たけど、プリネさんの胸って大きいね!それに肌も白くてとても綺麗だよ!」
「フフ……お母様譲りのこの肌はとても大事にしているの。褒めてくれて、ありがとう。」
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