第90話
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「ふむ。終盤は凄い試合だったけど、とにかくこれで明日の試合の役者は揃ったね。」
「ああ。猛者だらけのメンフィルでも名高いあの”戦妃”と直にやりあえるんだ。腕がなる。」
オリビエの言葉にジンは不敵な笑みを浮かべて頷いた。
「激しい戦いに備えて鋭気を養う必要がありそうだな。そういうわけで……今日も酒場に繰り出すとするか!」
「フッ、そうこなくては。お付き合いさせてもらうよ。」
そしてジンの提案にオリビエは笑顔で頷いた。
「さて……俺達は酒場に繰り出すがお前達はどうする?」
「フム………市井の酒を飲むのも悪くないな。余も付き合おう!光栄に思うがいい!行くぞ、エヴリーヌ!」
「……やっぱりエヴリーヌも行くんだ……まあいいや。エステル達はどうする?」
「僕たちは用事があるので今夜も遠慮させてください。」
「うん。プリネを励ましたいし。」
ジン達の誘いをヨシュアやエステルは首を横に振って断った。
「おお、それじゃあな。明日の朝、フロントで待ってるぜ。」
「グンナイ、マイ・スイートハーツ♪」
「では、夜にホテルで会おうぞ!」
「……プリネにはエヴリーヌ達の分も含めて、慰めておいてね。」
そしてジン達は観客席から去った。
「ねえねえ、ママ。ツーヤちゃん、プリネさんの所に行ったから、ミント達も行こう?」
「そうね。直に戦ったプリネからあのカーリアンって人に対する攻略方法が何かないか、聞きたいし。」
「確かにそうだね……カーリアンさんをよく知る彼女なら、弱点か何かを知っていそうだし。」
ジン達が去った後、ミントの提案にエステルとヨシュアは頷いた。
「じゃあ、控室に行きましょうか。」
「了解。」
「はーい!」
そして3人はプリネがいる控室に向かった。
〜グランアリーナ・選手控室〜
「フウ………」
アリーナから戻って来たプリネは疲労の溜息を吐いた。
「……くっ………やはりそう何度も長時間解放するものではありませんね。まだまだ修行が必要ですね……」
そして身体全体にかかる負荷に呻き、顔を顰めた。
「ご主人様!!」
その時、血相を変えたツーヤが控室に入って来た。
「ツーヤ?」
「ご主人様、お怪我はありませんか!?」
「フフ……心配してくれたのね。ありがとう。でも、大丈夫よ。」
自分を心配するツーヤにプリネは微笑んで自分が平気である事を伝えた。
「それでも心配なんです……あの、背中を見せて貰えますか?ご主人様、壁に強く打っていたようだし、痣になっていないか心配です……」
「別にいいけ
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