〜武術大会・2回戦〜後篇
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。今使った道具って何なの??」
プリネが完全回復した事に驚いたエステルは尋ねた。
「今のは”イーリュンの息吹”という道具で、イーリュンの力の一部が封じられた護符なんです。使えば例え戦闘不能であろうと一気に傷や体力が回復する上、魔力も完全に回復してくれるイーリュン教が出している薬の中でも最高峰の治療道具なのです。」
「ほえ〜………」
「凄いな。まさにイーリュン教の秘薬……はおかしいか。とにかく凄い道具だね。」
イーリュンの息吹の効果を知ったエステルとヨシュアは驚いた。
「フム……それにしては今まで聞いた事がない回復道具だね。そんな効果があれば、噂にもなると思うんだが………」
オリビエはイーリュンの息吹が一般に出回っていない事に首を傾げた。
「それは当然です。この道具はこちらの世界では滅多に手に入らない道具なので、一般には出回っていないんです。傷や体力の回復だけでしたら、”治癒の水”があれば十分ですし。」
「そうなんだ………」
プリネの説明を聞き、エステルは呆けた。
「エステル。僕達はリフィア達といっしょに観客席で応援しようか。」
「そうね。……がんばってね、プリネ!決勝で会うのを楽しみにしているよ!」
ヨシュアの提案に頷いたエステルはプリネに応援の言葉を贈った。
「ありがとうございます。精一杯がんばってみますね。」
エステルの応援の言葉をプリネは微笑みながら受け取った。そしてエステル達は控室から出て行った後、プリネは受付に次の試合は1人で挑む事を伝えた後、控室で静かに待っていた。そして数時間後、試合開始のアナウンスが入った。
「皆様……大変長らくお待たせしました。これより第六試合のカードを発表します。
南、蒼の組―――メンフィル帝国出身。旅人プリネ選手以下1名のチーム!北、紅の組―――メンフィル帝国出身。メンフィル帝国軍所属。闇剣士カーリアン選手以下1名のチーム!」
「…………………よし!」
静かに待っていたプリネは気合を入れた後、アリーナに向かった。
〜グランアリーナ〜
「なお、今回の試合はプリネ選手の希望のより従来通りのシングルバトルとなっておりますので、みなさま、どうかご了承下さい。」
「ワァァァァァァ!!」
パチパチパチパチ…………!
プリネが一人で出て来た事を司会が説明すると、観客達は歓声と拍手を送った。
「……にしても、あんたまで参加するとは思わなかったわ、プリネ。」
「フフ……成り行きで参加したようなものですよ。」
カーリアンと顔を合わせた際、珍しそうに自分を見て言ったカーリアンにプリネは微笑みながら答えた。
「
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