〜武術大会・2回戦〜中篇
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いご主人様にもあんな雰囲気を出せるんですね。」
リフィアの言葉にツーヤは頷いた後、銀髪のプリネを見ながら呟いた。
「うむ!プリネはああ見えて、猛者揃いの我が国の兵達を率いる必要がある者。優しいだけでは我が軍の兵士達はついてこんからな。」
「そうなんですか。(ご主人様の隣に並んで当然のドラゴンになれるよう、もっとがんばらないと!)」
リフィアの説明に頷いたツーヤはより一層強くなる事を決意した。
「ふえ〜………あれがプリネの”魔神”としての力を解放した時の姿か………キレイ…………小さい時にお母さんが読んでくれた本で出て来る”白き魔女”みたい………」
「おおっ!?美しい………まるで夜闇の中で輝く月のようだ………」
一方控室からプリネの覚醒した姿を見たエステルは以前にシェラザードからプリネが”魔神”としての力を解放した時の説明された姿を思い出した後、プリネの美しい銀髪を見て思わず声に出した。また、オリビエはプリネの姿を魅入っていた。
「フム。まさかあんな隠し玉があったとはな………纏っている気配や先ほどの剣撃といい、ただ者ではないな。」
ジンはプリネが纏っている気配を感じ取り、プリネがただ者ではない事を悟った。
「……………………(クッ……どうしてあの2人の戦いを止めたがっているんだ……?それに今、見えている光景は一体……………)」
一方ヨシュアはプリネ達の戦いを辛そうな表情で見ていながら、プリネが黒髪と琥珀の瞳の女性に、ロランスが銀髪と紫の瞳の青年に見える自分に心の中で戸惑っていた。
「どうしました?体が震えてますよ?」
「!?」
プリネの言葉にロランスは無意識に震えている事と冷や汗が垂れている事に気付き、自分自身に驚いた。
「………正直、この”力”はカーリアン様と戦う時以外は使わないと思っていましたが………貴方を侮っていたようです。………申し訳ありませんが、一気に決めさせていただきます!」
そしてプリネは残像が見えるほどの神速でロランスに一気に詰め寄り、クラフトを放った!
「ハッ、セイッ、ヤァッ!!」
「グッ!?(クッ………一撃一撃が先ほどとは比べ物にならないぐらいの重さだ………これが”剣皇”の娘の真の力か………)」
プリネが放った連続攻撃のクラフト――フェヒテンイングを剣で防御しながら、ロランスは剣から伝わる振動に驚いた。
「ハァァァァァァ…………!!」
「オォォォォ………!!」
次々と自分に来るプリネの激しく、重い攻撃をロランスは必死に捌いていたが
「ハァッ!!」
「くっ!?しまった………!剣が……!」
普段の倍以上の威力と重い一撃を放つクラフト――フェヒテンバ
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