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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
〜武術大会・2回戦〜前篇
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んか。”炎狐”が認めるだけの強さはありますね。」

エステル達が控室に戻るとプリネ達が称賛の言葉を贈った。

「ありがとう、みんな!……あれ?そう言えばプリネ達を含めて試合をしていないのは3チームになっちゃったけど、どうなるんだろう??」

「その事は私も気になって、受付の方に聞いたら今から行われる私達と当たるチームの試合が終わって、休憩の時間をしばらく入れて、私達と当たったチームの勝者のチームが残りのチームと試合をするそうです。」

プリネは首を傾げているエステルの疑問に答えた。

「という事はプリネ達が勝ったら、1日の間に2試合する事になるのか………体力とか大丈夫なのかい?」

「フフ、心配をしてくれてありがとうございます、ヨシュアさん。……でも大丈夫ですよ。体力も十分鍛えていますから。」

ヨシュアの心配をプリネは微笑みながら答えた。

「ハハ……連戦の心配をするのも結構だが、とりあえず、まずは一勝する事だ。」

「貴女達の勝利を祈っているよ、レディ。」

「フフ、ありがとうございます。」

「絶対勝とうね、プリネ!」

「プリネ様の勝利のために……全力を……出させて……頂きます………」

「精霊王女であるこの(わたくし)がいるのです!敗北なんて、ありえませんわ!」

その時、次の試合のアナウンスが入った。



「続きまして、第六試合のカードを発表させていただきます。南、蒼の組―――メンフィル帝国出身。旅人プリネ以下4名のチーム!北、紅の組―――王国軍情報部、特務部隊所属。ロランス少尉以下4名のチーム!」



「あいつらが相手か……プリネ達が相手にするのは初めてだけど、大丈夫と思うわ!」

「隊長にだけは気を付けて。彼さえ自由にさせなかったら勝機は必ずあると思う。」

「ええ。他の特務兵達はペルル達に任せて、あの仮面の方には私自ら相手します。」

ヨシュアの忠告にプリネは真剣な表情で頷いた。そしてプリネの号令を待っているペルル達の方に向いた。

「みなさん、行きますよ!」

「うん!」

「了解です……」

「ええ!」

そしてプリネ達はアリーナに向かった。



〜グランアリーナ〜



「「「…………………………」」」

(…………?殺気……?何か恨まれるような事をしたかしら?)

プリネ達と顔を合わせた特務兵達はロランスを除いて、殺気を纏った怒りの表情でプリネ達を睨んでいた。特務兵達の殺気にプリネは首を傾げていた。

(お前達、気持ちはわかるがそう殺気立つな。あの少女が何者か知っているだろう?)

(ですが、少尉!奴らは我らが同士の仇の娘なんですよ!?)


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