〜武術大会・2回戦〜前篇
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いたら、プリネさんに心配をかけてしまうよ?」
「………そうだね。ありがとう、ミントちゃん。リフィアさんとエヴリーヌさんもありがとうございます。」
ミントの言葉にツーヤは表情を和らげ、笑顔でミント達にお礼を言った。
「えへへ、お友達を元気づけるなんて当たり前だよ。」
「うむ!パートナーとしてプリネの事を、しっかり応援してやれ!」
「はいっ!」
そしてリフィア達はプリネ達の出番を待った。
〜グランアリーナ〜
「クッ……見事だ。」
「『不動のジン』……まさかここまでの凄腕とは……」
跪きながらクルツとグラッツはジンに称賛の言葉を贈った。
「お前さん達もさすがに手強かったぜ。エステル達がいなかったら俺も勝ち目は無かっただろうな。」
称賛の言葉を贈られたジンは逆にクルツ達を称賛した。
「はあはあ……。あたしたち、勝ったの……?」
「うん、何とか……。足を引っ張らずにすんだね。」
エステルは息を切らせながら自分達がクルツ達に勝った事に信じられないでいないところを、ヨシュアが肯定した。
「ふふ……。謙遜するんじゃないよ……。ジンの旦那もそうだがあんた達も充分手強かった。特にエステル。魔術の腕だけならシェラザードと並ぶと思うよ。」
「あはは………あたしはシェラ姉みたいな強力な魔術は使えないわよ。使える属性の数でカバーしているようなもんだし。」
カルナの称賛にエステルは謙遜した。
「ふう、さすがはシェラ先輩の教え子だなぁ……。それに、そこのお兄さんがそこまでやるとは思わなかったよ……」
「フッ、お嬢さんの方もなかなか痺れさせてもらったよ。よければ試合の後にお互いの強さを讃えて乾杯でも……」
「えーかげんにしときなさい!」
場所を考えず、いつものようにアネラスをナンパしようとするオリビエをエステルは注意した。そしてエステル達は控室へ戻って行った。
一方グランアリーナの空高くから、リフィア達が感づいた天使――ニル・デュナミスがエステル達の試合を観戦し、試合が終わり退場して行くエステルを注視していた。
「…………あの子がエステル・ブライトか………あの年齢にしては中々の腕を持っているようだけど……フフ、明日の決勝戦後、折りを見てニル自らあの子に挑んででニルを従える器であるかどうかを見極めさせてもらいましょう。」
ニルは口元に笑みを浮かべた後、どこかへ飛び去った。
〜グランアリーナ・選手控室〜
「みなさん、決勝進出おめでとうございます!」
「おめでとう……ございます………」
「おめでとう!」
「………中々やるではありませ
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