〜武術大会・2回戦〜前篇
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クルツの足元から木の根が生えて、クルツの体中に巻き付いた。
「くっ!……まさか下からとは………!」
「ジンさん、今!」
「応!!たあっ!!」
「ぐあっ!?」
エステルの呼びかけに答えたジンは普段の攻撃よりさらに力を入れたパンチでグラッツをオリビエと攻防を続けているカルナの元までふっ飛ばし、木の根がからみついてもがいているクルツへSクラフトを放った!
「もらったぁ!はぁっ!でやあぁぁぁ!はぁっ!でやっ!たぁっ!!」
「ぐあああああっ!?」
強烈な蹴りを連続して放つジンのSクラフト――龍閃脚を受けたクルツは大ダメージを受け、悲鳴を上げた。そしてジンの攻撃が終わるとクルツに巻き付いている木の根が光った!!
「ぐああああっ!?ち、力が…………む、無念……」
木の根に残っている体力を全て吸い取られたクルツは木の根がなくなると、その場に蹲って立ち上がらなくなった。そして木の根は光となって、エステルの体に入り、エステルを回復させた。
「よし、クルツさんを倒したわ!」
クルツが戦闘不能になった事にエステルは嬉しさの声を上げた。
「くっ、まさかクルツがやられるなんて!?」
カルナは戦闘不能になったクルツを見て、信じられない様子でいた。
「俺がクルツにセラスの薬か血廉の滴を使う!アネラス、お前は魔術を使うやっかいなエステルを何とかしろっ!」
「了解です!!」
グラッツの言葉に答えたアネラスはエステルに攻撃を仕掛けに行った。
「待ちなっ!不用意に動くんじゃ……!」
アネラスに制止の声をかけようとしたカルナだったが
「お見せしよう!美の真髄を!!ハウリングバレット!!!」
カルナがオリビエに攻撃するのをやめた隙を狙って、オリビエはSクラフトを放った!
「ぐあああああっ!?…………あたしとした事が………」
オリビエのSクラフトを受けてしまったカルナは戦闘不能になってしまった。
「くっ………カルナまで………待ってろ、クルツが復活さえすれば………!」
「させません!」
「くっ、ヨシュアか!」
クルツの元に駆け寄る途中でカルナが戦闘不能になった事に気付いたグラッツは急いでクルツを回復させようとしたが一瞬で距離を詰められたヨシュアに道を阻まれた。ヨシュアを見てグラッツは顔をしかめた後、大剣でヨシュアを攻撃したがヨシュアは回避をし、Sクラフトを放った!
「いくよ!ふん!はっ……はっ………せぃやっ!」
「ぐっ!?しまった…………」
Sクラフト――断骨剣を全て受けてしまったグラッツもまだ跪き、立ち上がらなくなった。
「どうやら警戒すべきなのはジンさんではなく、貴女だ
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