〜武術大会・2回戦〜前篇
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テル達に止めをさそうとしたカルナはアーツを発動しようとしたがオリビエのクラフト――スナイプショットに妨害されて、発動できなかった。
「せぇぇぇいっ!雷神脚!!」
「ぐおっ!?」
「あうっ!?」
さらにジンがクラフトを放ってグラッツとアネラスに攻撃を仕掛けた。傷がまだ完全に治りきっていないグラッツとアネラスはジンのクラフトを受けた痛みで顔をしかめて、一端下がった。
「2人とも、援護ありがとう!」
「助かりました。」
エステルとヨシュアは援護してくれたオリビエとジンにお礼を言った。
「何、気にするな。」
「ハッハッハ!そんなに感謝しないでくれよ。照れるじゃないか♪」
ジンは何でもない風に返し、オリビエは笑いながら答えた。
「方術………穏やかなること白波の如し!」
そしてまたクルツの方術でアネラス達は回復した。
「うげっ……また回復されたわ〜……」
「まず、クルツさんを何とかしないと駄目だね。」
回復していくアネラス達を見て、エステルは溜息を吐き、ヨシュアは真剣な表情でクルツを見た。
「ならこっちも万全の状態にしておかないとな。…………おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……養命功!!」
「大いなる癒しの水よ………ティアラル!!」
ジンは気功でヨシュアを、オリビエはアーツでエステル達の傷を回復した。
「ありがとうございます。」
「助かったわ。よ〜し、傷も回復した事だし反撃開始と行きますか!」
「待って、エステル。まず、クルツさんを何とかしないと。」
意気揚々と武器を構えるエステルにヨシュアは制止の声をかけた。
「そうね。…………ねえ、みんな。カルナさん達をしばらくの間、引きつけられる?魔術を使って、なんとかして見せるわ!」
「了解。」
「フッ、心得た!」
「期待しているぜ!」
エステルの言葉にヨシュア達は頷いて、攻撃を仕掛けてこようとするアネラス達にそれぞれ相手をした。そして中衛の位置で現状を見ていたクルツはエステルがオーブメントを駆動している事に気付き、妨害するためにクラフトを放った。
「方術……………儚きこと夢幻の如し!」
(よし、クルツさんがあたしに狙いをつけた!…………チャンス!!)
頭上に落ちてくる方術によってできた槍に気付いたエステルはオーブメントの駆動を止めて、急いで回避して魔術を放った!
「大地の力よ、我が仇名す者の力を我の元に……!地脈の吸収!!」
「!しまった!アーツは囮か!」
エステルが魔術を発動させた事に気付いたクルツは顔をしかめて、どこからでも魔術が来ていいように最大限に警戒をはらった。すると
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