〜武術大会・1回戦〜後篇
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、どうかご了承ください。」
ドルン達の登場にざわめいている観客達に司会は事情を説明した。すると
「ワァァァァァァ………!!」
パチパチパチパチ…………!
観客達は歓声と拍手を送った。
「よお、仮面の兄ちゃん。待ってたぜ。借りを返せる機会をな。」
「へへ、あの公爵には感謝しなくちゃいけないな。」
「ふふ……」
ドルンとキールの不敵な笑みをロランスは口元に笑みを浮かべて返した。
「な、なにがおかしいのさ!?」
笑っているロランスをジョゼットは睨んで言った。
「エレボニアの没落貴族、カプア男爵家の遺児たち……。悪徳商人に領地を横取りされ、お家再興のために空賊稼業……。何とも涙ぐましい話だと思ってな。」
「て、てめえっ!?」
「どうして知ってるんだよ!?」
ロランスの言葉にドルンとキールは驚き、睨みながら尋ねた。
「我々が所属しているのが情報部だということを忘れたか?我々への復讐などあきらめて真面目に服役した方が身のためだ。どうやらお前たちは、悪党に向いていないようだからな。」
「な、なんだと〜!?」
「ずいぶんとまあ、囀ってくれるじゃないの……」
「てめえなんざ導力砲の餌食にしてやらあ!」
ロランスの挑発にジョゼットは声をあげ、キールは静かな怒りを見せ、ドルンはロランス達を睨んで怒って言った。
「これより武術大会、本戦第四試合を行います。両チーム、開始位置についてください。」
審判の言葉に頷き、一端怒りを引っ込めたドルン達とロランス達両チームはそれぞれ、開始位置についた。
「双方、構え!」
両チームはそれぞれ武器を構えた。
「勝負始め!」
そしてドルン達とロランス達は試合を始めた!
試合はドルン達は特務兵達相手に善戦していたが、ロランスが戦い始めると、ロランスの圧倒的な強さになすすべもなく敗北した。
「勝負あり!紅の組、ロランスチームの勝ち!」
「む〜………あの人達、勝っちゃった。」
「ミ、ミントちゃん。これは試合なんだから仕方ないよ。」
ロランス達の勝利にミントは頬を膨らませているとことをツーヤが宥めていた。
「………………………」
「ご主人様?どうしたんですか?」
「!なんでもないわ。だから気にしないで。」
「あ、はい。」
アリーナから退場して行くロランスを凝視していたプリネにツーヤは首を傾げて尋ねたが、ツーヤの言葉に我に返って答えた。
(あの仮面の隊長を見た瞬間過ったこの懐かしい気持ちと心臓が掴まれる感覚は一体…………いけない!もしかしたら次の試合は彼
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ