〜武術大会・1回戦〜前篇
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情を青褪めた。
「連中への恨みがあったからてめえらのことは喋らなかったんだ。がはは、せいぜい感謝しやがれよ。」
「う〜……」
「確かに……黙っていてくれたことは感謝します。」
ドルンの言葉を聞き、エステルは唸り、ヨシュアは目を伏せてお礼を言った。
「何だか面白そうな話をしてるねぇ。どういう事情なのかお兄さんにも教えて欲しいなぁ。」
「え〜い、何でもないってば!」
「おっと……。お取込み中のようだがそろそろ始まるみたいだぜ。」
事情を聞きだそうとするオリビエにエステルが怒っているところをジンが会場内の空気を感じ取って、その場にいる全員に言った。
「続きまして、第三試合のカードを発表させていただきます。南、蒼の組―――メンフィル帝国出身。冒険家リフィア選手以下2名のチーム!北、紅の組―――メンフィル帝国軍所属。闇剣士カーリアン選手以下1名のチーム!」
「フッフッフ………こんなにも速く、カーリアン婆に日頃の恨みを晴らす時が来るとはな。」
自分達が相手をするのが日頃から痛い目に遭わされているカーリアンだと知ったリフィアは不敵な笑みを浮かべた。
「ま、熱くなりすぎてエヴリーヌの足を引っ張らないでよ。」
「誰に言っておる!そういうお主こそ、戦いに夢中になりすぎて余の足を引っ張るなよ?」
エヴリーヌに忠告されたリフィアは言い返した。
「がんばってね、2人とも!」
「相手は強敵だけど、応援しているよ。」
「うむ!行くぞ、エヴリーヌ!」
「オッケー!」
エステルとヨシュアの応援の言葉を背に受け、リフィア達はアリーナに向かった…………
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