〜武術大会・1回戦〜前篇
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確かに妙だね。」
クルツ達が去った後、ある事に気付いたリフィアの疑問にエステルとヨシュアも頷いた。
「ほら、キリキリ歩かないか!」
「ったく、うるせえな。そんなに急かすんじゃねえよ。」
「ああ……どうしてこんな事になったんだろーな。」
「兄ぃ、気合いを入れなよ!あいつらと当たった時にそんなことでどうすんのさ!」
その時、廊下から声が聞こえて来た。
「ん?」
「なんか、聞き覚えのある声だね。」
「………な〜んか、イヤな予感………」
廊下から聞こえてくる声にリフィアやエヴリーヌは首を傾げ、エステルは嫌な予感がした。そして控室に新たなチームが入って来た。
「「あ。」」
入って来たチームはなんと兵士に連れられたカプア一家だった。エステルとジョゼットはお互い顔を合わせると同時に呆けた。
「なんでボクッ娘達がここにいるのよ!?」
「それはこっちのセリフだ!」
そしてお互い言い争い始めた。
「てめえらは……」
「ふーん、初戦の相手はお前さんたちじゃ無かったか。」
ドルンはエステル達を見て弱冠驚き、キールは少し残念そうな表情をした。
「ハッハッハッ!どこかで見た顔だと思ったら、ボースを騒がせた愉快な空賊君達じゃないか。」
「どうしてここに………」
ドルン達の登場にオリビエは楽しそうに笑い、ヨシュアは驚いた。
「誰が愉快な空賊だよ!?フン、まあいいや。あんたたちと当たったら今度こそ、そこのノーテンキ女に思い知らせてやろうと思ったのに」
「あ、あんですって〜?」
オリビエの言葉に反論したジョゼットは鼻をならして、エステル達を見て言った。ジョゼットの言葉にエステルは頭に来て、怒った。
「コラ!無駄口を叩くんじゃない!公爵閣下の温情があって参加していることを忘れたか?」
「まあまあ兵士さん。そう目くじらを立てないでくれよ。ここに連れて来られてから俺たちゃ、大人しかっただろう?」
自分達に注意する兵士をキールは笑顔で宥めた。
「願わくば、また牢に戻るまでその態度を通して欲しいものだな。」
「あんたたちも、こいつらとはなるべく口を利かないでほしい。面倒を起こしてもらっては困るのだ。」
「別に面倒を起こすつもりはないけど……」
兵士達に言われ、エステルは溜息を吐いた。
「判ってるとは思うが、競技場には一個中隊の兵が警備についている。」
「逃げられると思うんじゃないぞ。」
「わかってますって。そんな馬鹿なマネはしませんよ。」
「フンだ。目障りだからとっとと行けばぁ?」
兵士達の警告に笑顔で返し、ジョゼッ
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