〜武術大会・1回戦〜前篇
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ましたが、あのオリビエさんという方……何者でしょう?銃の腕といい、立ち振舞いといい、一般市民には見えないんですよね……もしかして、どこかの貴族かしら?)」
さらなる精進を決意にしているツーヤを微笑ましそうに見たプリネはアリーナに目をやって、オリビエの強さや会った時からオリビエ自身が出している雰囲気を感じて、首を傾げた。
「はあはあ……。やっぱり負けちまったか……」
「き、キツイっす〜……」
一方負けたディンやレイスは結果をあらかじめ予想していたかのように、諦めていた。
「クソッ、クソクソクソ……」
ロッコだけは負けた悔しさで地面を何度も叩いていた。
「まあまあ……。そう気を落とさないでよ。正直、驚いたわ。まともに強くなってるから。」
「僕も同感です。バレンヌ灯台で戦った時よりもはるかに手強く感じました。」
「そ、そうか……?」
しかしエステルとヨシュアに褒められ、地面を叩くのをやめて以外そうな表情でロッコはエステル達を見た。
「あの時のことはあんま覚えてないんだけどね〜。」
「何だか知らんがお互い、全力を出したんだ。胸を張って控室に戻るとしようや。」
そしてエステル達は控室に戻って行った。
〜グランアリーナ・選手控室〜
「はは、あのチンピラどもがあそこまで健闘するとはねぇ。人間、変われば変わるもんだ。」
「勝負は見えていたがなかなかいい試合だったぜ。」
試合から戻って来たエステル達にレイヴンの事をよく知っているカルナはレイヴン達の事を見直し、グラッツはエステル達の勝利を祝った。
「ハッハッハッ。ありがとう。まあ、彼らが心を入れ替えたのも全てはボクの人徳のタマモノでね。」
「へー、そうなんだ?」
調子に乗って嘘を語るオリビエの言葉はアネラスは信じた。
「事情を知らない人相手になにデタラメ言ってるのよ……。ていうかアンタ、あの連中と面識はないでしょ!」
「恋に落ちるのは一瞬、加速するのは無限大だからね。」
「意味不明すぎますね……」
嘘を教えるオリビエにエステルは突っ込み、ヨシュアは呆れた。
「それでは我々はこの後、仕事があるので失礼する。……君達との対戦を楽しみにしているよ。」
「じゃあね。」
「へへっ、今度は試合で会おうぜ。」
「またね、新人君達!」
そしてクルツ達は控室を出て行った。
「少し気になったのだが……なぜここに3組のチームしかいないのだ?予選試合後、司会は出場するチームは9組と言っておったからな。プリネ達を除けば4試合する事になるぞ?」
「言われてみればそうよね。なんで3組しかいないのかな?」
「
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