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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第79話
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皇子を見つめた。

「勿論それもある。私が彼女達の留学を望んだの本当の理由は君達では対処できなくなってしまった危機に陥った時の”切り札”として、君達を手伝って欲しいと望んだのだよ。」

「ぼ、僕達では対処できなくなってしまった危機って…………」

オリヴァルト皇子の答えを聞いたエリオットは不安そうな表情をし

「……”身喰らう(ウロボロス)”によってエレボニア帝国が第2の”リベールの異変”のようになることを危惧しておられるのですね、オリヴァルト皇子は。」

プリネは静かな表情でオリヴァルト皇子を見つめた。



「なっ!?そ、それは……!」

「………………」

プリネの言葉を聞いたマキアスは驚き、ラウラは真剣な表情でオリヴァルト皇子を見つめ

「フフ、その通り。”リベールの異変”で”身喰らう(ウロボロス)”はリベールから手を引いたが、他の国で同じような事が起こらないという保証はない。”執行者(レギオン)”辺りが相手になると、さすがに今の君達では荷が重いだろうからね。それは私自身、”リベールの異変”で彼らと直接剣を交えたから、彼らの恐ろしさは嫌と言うほどわかっているよ。」

「お兄様………」

「「…………」」

真剣な表情で答えたオリヴァルト皇子の話を聞いたアルフィン皇女とエリス、そしてエリゼはそれぞれ心配そうな表情でオリヴァルト皇子やリィンを見つめた。



「その”執行者(レギオン)”に関してですが……―――本日、”怪盗B”こと執行者No.]”怪盗紳士”ブルブランが関わった盗難事件にあたし達がブルブランの謎かけで盗まれた品物を取り返し、更にブルブラン自身と接触しました。」

「まあ……”怪盗B”と言えばお兄様のお話にあった………」

「”怪盗B”だと?奴と接触したのか?」

「ああ……まんまと逃げられてしまったけどな。」

「ほう?まさか美を巡る我が好敵手が既に君達と接触したとは。フフ、さすがは我が好敵手。目の付け所が良いね。」

ツーヤの話を聞いたアルフィン皇女は目を丸くしてオリヴァルト皇子を見つめ、ユーシスは眉を顰めてリィン達を見つめ、リィンは疲れた表情で答え、オリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべた。



「た、確かに僕達が実際”怪盗B”みたいな人達と戦っても勝てるかどうかわからないよね……?」

「ああ……訳のわからない術も使うし、ツーヤ達の話ではとんでもない実力を持っているようだしな……」

「……ツーヤやプリネ無しの今のわたし達が戦っても、勝率は限りなく低いだろうね。」

不安そうな表情のエリオットの言葉にマキアスは疲れた表情で頷き、フィーは真剣な表情で答え

「……そうだな。悔しいが、今は精進あるのみ
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