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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第78話
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…」

「え、えっと……凄く体力がある方ですね。」

マキアスは表情を引き攣らせ、アリサは冷や汗をかき、ツーヤは疲れた表情で指摘し、セレーネは苦笑した。



「―――私は全然楽しくなかったけどね。」

するとその時聞き覚えのある少女の声が聞こえ

「え。」

「も、もしかして……!」

声を聞いたリィンは呆け、エリスは驚き

「なぬっ!?もうここを嗅ぎ付けたじゃと!?」

「な、何で……!?完全に振り切ったはずなのに……!」

リフィアとエヴリーヌはそれぞれ慌てた表情で後ろへと振り向くとそこには膨大な威圧を纏って微笑むエリゼがいた!



「まあ……!エリスとそっくり!もしかしてあちらの方が……?」

「え、ええ。私の双子の姉です。一体何故姉様がこちらに……」

エリゼの容姿を見て目を丸くした後興味ありげな表情でエリゼを見つめるアルフィン皇女の質問にエリスはエリゼの登場に戸惑いながら答えた。

「―――リフィア。どうして勝手に大使館を抜け出したのかしら?」

「エ、エリゼ……」

エリゼに見つめられたリフィアは表情を青褪めさせて身体を震わせ

「――エヴリーヌ様も何故リフィアと共に大使館を抜け出して行動をしていらっしゃるのですか?」

「そ、それはリフィアに頼まれたから仕方なくだよ……!エ、エヴリーヌは後でエリゼに怒られると思うからやめといたが方がいいって、い、言ったんだよ……?」

エリゼに視線を向けられたエヴリーヌは身体を震わせながら必死にエリゼから視線を逸らしてリフィアを見つめた。



「こら、エヴリーヌ!余を売る気が!?お主、それでも”魔神”か!?それにお主こそ”特別実習”をしているプリネに会えるかもしれない話を聞いたら、賛成したじゃろうが!?」

「だって、エリゼがイリーナお姉ちゃん並みに怖いんだもん!というかエリゼをイリーナお姉ちゃん並みに怖くした原因のリフィアが責任を取って大人しく怒られてよ!」

「ええい、余とてまさかあれだけ清楚で礼儀正しかったエリゼがここまで変わり果てるとは思わなかったのじゃ!余の優秀な下僕へと成長させるつもりだったのに、一体どこで間違ったんだ……!?」

「リフィアの場合だと最初から全部間違っているから!」

そしてリフィアとエヴリーヌは言い合いを始めたが

「ふ た り と も だ ま っ て。」

「ぬう……」

「はーい……」

膨大な威圧を纏うエリゼに微笑まれ、それぞれ押し黙った。



「ね、姉様……?」

「皇族の方を呼び捨てしているエリゼさんって一体……」

「エ、エリゼ……俺の知らない間に一体何があったんだ……?」


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