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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第77話
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フッ、年下でさえ平気で流しているのだから、少しは見習ったらどうだ?」
セレーネの言葉を聞いたエリオットは苦笑し、ユーシスはからかいの表情でマキアスを見つめ
「グッ。やっぱりこいつだけは……!」
「やれやれ。」
ユーシスの言葉に反応してユーシスを睨むマキアスの様子を見たフィーは呆れ
「……?……お許しください。普段、外部の者と接する機会があまりないものですから……」
リィン達の会話を眉を顰めて聞いていたエリスは静かな口調でリィン達に言った。
「先頭にいる黒髪の方は平民の方なのかしら………?」
「わ、わかりませんけど凛々しくって素敵ですわね……」
「エリスさんが案内してますけどどういう関係なのかしら……?」
「……………………」
(あらあら♪さすがご主人様ね♪)
(ふふふ、何らかの形でこの学院に通っている女性も妻の一人にするかもしれませんね。)
女学生たちの会話を聞いていたエリスは呆け、ベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラは静かな笑みを浮かべ
「いや、確かにこれはちょっと居心地が悪いな……みんなエリスと同じくらいの年齢なのか?」
居心地悪そうな表情をしていたリィンはエリスに尋ねたが
「……知りませんっ。」
エリスは怒気を纏って明確な答えを言わなかった。その後エリスの案内によってある建物の前に来た。
「ここは……」
「屋内庭園、みたいですね。」
「本学院の薔薇園になります。こちらに、本日皆さんをお招きした方がいらっしゃいます。」
「そ、それって……」
エリスの説明を聞いて何かを察したアリサは焦り
「どうやらやんごとなき身分の方らしいな。」
ユーシスは静かな口調で呟いた。
「――姫様、お客様をお連れしました。予定より一人多いですが、構わないでしょうか?」
「ええ、勿論構わないわ。入って頂いて。」
「……っ!?」
「ま、まさか……」
「あら、この声は……」
扉を開けたエリスとある人物の会話を聞いて正体を察したマキアスとエリオットは信じられない表情をし、プリネは目を丸くした。
「エリス、もしかして……」
「ご想像通りかと。さあ―――どうぞ中へ。」
そしてリィン達は建物中へと入って行った。
〜ローズガーデン〜
「あ――――」
「や、やっぱり……」
建物の中に入ったリィン達はテーブルの前で自分達を見つめている金髪の少女を見て驚き
「ふふっ……ようこそ―――トールズ士官学院”Z組”の皆さん。わたくしは、アルフィン。アルフィン・ライゼ・アルノールと申します
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