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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第76話
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「今のは………一体どうやって。」

「フフ、ちょっとした隠し芸のようなものだ。とにかく、此度はもう存分に愉しませてもらった。諸君らの活躍、これからも期待している。――――どうか次なる邂逅を楽しみにしてくれたまえ!」

そしてブルブランはリィン達に恭しく頭を下げた後その場から消えた!



「また……」

「くっ……妙な術を使う。」

「一体どんな魔法を使っておられるのでしょう……?」

ブルブランが消えるとフィーはジト目になり、ラウラは悔しがり、セレーネは不安そうな表情をした。

「もしかするとまだ近くに……とりあえず探してみよう。」

その後、リィン達は怪盗Bの行方を追う見つかることはなく―――事件のあらましを帝都内に伝えた上で、宝飾店に報告を行うのだった。



〜ガルニエ地区・宝飾店”サン・コリーズ”〜



「ああ―――皆さんのおかげで無事にティアラが返ってきましたわ!本当に―――なんとお礼を言ってよいのやら!」

リィン達に”紅蓮の小冠”を返却された店長は嬉しそうな表情で頭を下げた後リィン達を見つめた。

「うーん、怪盗Bの言い分によると俺達のせいでご迷惑をかけたという気もしますが……」

「いえ―――そんな事はありませんわ。だって、怪盗Bのすることは元々そのほとんどが意味不明……きっと、最後に都合よく皆さんのせいにしたんだと思いますわよ。」

(あの執着ぶりを考えると、それはなさそうだが……)

(ま、あえて否定しなくても。)

(ああ……これ以上混乱させることもないからな。)

(先程の口ぶりですと、またわたくし達と会う事を楽しみにしているご様子でしたから、もしかしてまた何かを盗んでわたくし達に謎かけをするつもりなのでしょうか?)

(セレーネ……”怪盗紳士”だと本当にやりかねないから、言わないで……)

店長の言葉を聞いたマキアス達が小声でそれぞれ話し合っている中、首を傾げたセレーネの小声を聞いたツーヤは疲れた表情で指摘した。



「とりあえず―――大したものではありませんけどほんの気持ちですわ。どうぞ、受け取ってくださいまし。」

そして店長はリィン達に大量の7属性のセピスを渡した。



「これはセピス……十分、大したものだと思いますけど……ふふ、そこはこの宝飾店―――そのような欠片でしたら、いくらでも余っていますので。」

「あはは、なるほど……どうもありがとうございます。」

「ふふ、どういたしまして。こちらこそ、本当に救われましたわ。」

その後リィン達は宝飾店を出て広場でブルブランとの邂逅について話合いを始めた。



〜ドライケルス広場〜




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