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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第75話
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はもう一つの班で別行動していますから、今は一緒じゃないんです。」

「ちぇ…………これじゃあエリゼの目を掻い潜ってきた意味がないじゃん。」

ツーヤの答えを聞いたエヴリーヌはつまらなさそうな表情をして小声で呟き

「む?そちらの少女は何者だ?制服でない所を見ると、”Z組”の者ではないようだが……」

セレーネに気付いたリフィアは首を傾げた。



「――お初にお目にかかります。わたくしの名はセレーネ・アルフヘイム。ツーヤお姉様の双子の妹で、今はリィンお兄様の”パートナー”です。」

リフィアに見つめられたセレーネは上品に会釈をして自己紹介をし

「ツーヤの妹??」

「なぬ?ツーヤの妹だと?ツーヤ、一体どういう事なのだ?」

セレーネの自己紹介を聞いた二人はそれぞれ首を傾げた。

「えっと、話せば長くなるんですが――――」

そしてツーヤは二人にセレーネの事を説明しかけようとしたが

「!!すまぬが、その話は後で聞かせてもらう!ゆくぞっ、エヴリーヌ!奴の気配が近づいてきた!」

「んっ!!」

何かに気付いてたリフィアは慌てた様子でエヴリーヌと共にその場から走り去った。



「あ、ちょっと!」

「ええっ!?」

「お二方とも足が凄い速いですね……」

「まるで誰かに追われているかのようにも見えたが……一体誰に追われているのだ?」

走り去った二人を見たマキアスとエリオットは驚き、セレーネは目を丸くし、ラウラは考え込んだ。

「――兄様?」

「エ、エリゼ!?い、一体どうしてここに……」

するとそこに私服姿のエリゼがリィン達に近づいてきた。



「―――ロレントの大使館から勝手に抜け出して来たリフィア殿下の捜索の為に帝都に来たのですが……兄様、この周辺でリフィア殿下を見ませんでしたか?」

「えっと、殿下ならさっきまでここにいたけど、何だか慌てた様子でエヴリーヌ様と一緒に向こうの方へと走り去っていったが……」

「そうですか……どうやら私の気配に気付いて、逃げたようですね……どれだけ逃げたって無駄よ。こっちには発信器があるし、貴女の行動パターンも大体把握しているんだから。ウフフフフフフ…………!」

リィンの答えを聞いたエリゼは顔に青筋を立てて膨大な威圧を纏って微笑み

「エ、エリゼ……?」

(こ、怖っ!?今のエリゼちゃん、笑顔なのに滅茶苦茶怖いよ……)

(一体何が原因で怒っているんだ………?)

エリゼの様子を見たリィンは戸惑い、エリオットやマキアスはラウラ達と共に冷や汗をかいてエリゼを見つめた。

「―――皆様、大変申し訳ありませんが、私はリフィア殿下達を早急に”確保”しな
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