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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第75話
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滅茶苦茶度胸あるね。)

(王宮を守る兵達に聞かれでもしたら、大変だぞ……)

二人の会話を聞いていたエリオットは表情を引き攣らせ、フィーは静かに呟き、マキアスは遠目で見える王宮へと続く通路を守る兵達を気にし

(兵士さん達に気付かれない内に、注意した方がよろしいのでは……?)

「(うむ。)―――そなたたち、少しよいか。」

不安そうな表情をしているセレーネの言葉に頷いたラウラは二人組の少女に近づいて話しかけた。



「ム……?」

「んー……?」

話しかけられた二人はそれぞれ首を傾げてリィン達を見つめ

「!!!??な、何故貴女方がこのような所に………!」

「!?貴女はまさか……!」

二人の少女の顔をよく見たリィンとラウラは血相を変え

「お兄様?ラウラさん?」

「もしかしてリィン達の知り合い?」

リィンの様子に気付いたセレーネは首を傾げ、エリオットは尋ねた。



「ハア…………明日”モルテニア”に乗って帝都に来るはずの貴女達が何で今、ここにいるんですか……―――リフィア殿下、エヴリーヌさん。」

「へ…………」

「リ、リフィア殿下ってまさか……!」

「もしかしてメンフィル皇帝の跡継ぎの”聖魔皇女”と”魔弓将”?」

疲れた表情で溜息を吐いて呟いたツーヤの言葉を聞いたマキアスは呆け、エリオットは信じられない表情をし、フィーは目を丸くして二人を見つめた。



「おお、ツーヤではないか!―――ということはお主達が話にあった”Z組”の者達か。余の名はリフィア!リフィア・イリーナ・マーシルン!我が妹であるプリネがいつも世話になっているな!姉として感謝するぞ!」

「―――わたし、エヴリーヌ。よろしく。」

「ええええええええ――――……モガッ!?」

(静かにした方がいい!兵士達に気付かれたら一大事になる!)

帽子を被った少女――――メンフィル帝国の皇女にしてメンフィル皇帝の跡継ぎでもあるリフィアと銀髪の少女――――メンフィル帝国の客将である”魔神”エヴリーヌの名を聞いて驚きのあまり声をあげようとしたエリオットの様子に気付いたリィンは慌てた様子でエリオットの口を両手で塞ぎ

(な、何でメンフィル皇帝の跡継ぎの皇女がこんな所に……!?)

(護衛もつけずに帝都を観光とか、プリネの話通り、確かに皇女とはとても思えないくらい滅茶苦茶な行動をしているね。)

(もしかしてお忍びでしょうか……?)

マキアスは混乱した様子でリフィアを見つめ、フィーは呆れた表情で戸惑っているセレーネと共にリフィアを見つめた。



「ねえねえ、ツーヤ。プリネはいないの?」

「プリネさん
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