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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第69話
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な母親だよ……」

「うふふ、話を聞く限りティータのお母さんはエステルと共通している部分がいくつかあるわね♪」

「何でそこであたしが出てくるのよ。」

「まあまあ。」

アガットは呆れた表情で呟き、小悪魔な笑みを浮かべているレンをジト目で見つめるエステルをヨシュアは苦笑しながら諫め

「あ、それとお母さんは確かユリアさんの大ファンだったはずです。以前のクーデターの件でユリアさんと会った話を手紙に書いた時も、返事の手紙でユリアさんのサインやボタンを貰ってきて欲しい事も書いてありましたし。」

「え”。」

「ア、アハハ…………」

ある事を思い出して苦笑しながら自分を見つめるティータの話を聞いたユリア大尉は表情を引き攣らせ、その様子をクローゼは苦笑しながら見守っていた。



「フフ……話をバルバトスに戻すけど確かにバルバトスのカウンターは理不尽なカウンターだけど、それを逆手に取れば私達にも勝機はあるわ。」

「そうだね。それに前もってそれぞれの行動に対するカウンターの内容がわかっていたら、対処も取りやすいね。バルバトス・ゲーティアと戦う事があればアイテムの使用は極力控えて、もし使うにしてもバルバトスにカウンターも発動させないくらいの複数の仲間で挑んで時間を稼ぐ必要があるだろうね。」

話を戻したアーシアの意見にレイスは頷いた。

「フン、『飛んで火にいる夏の虫』とはこの事だな。”紅蓮の塔”の探索には僕も同行させてもらうぞ。」

「勿論私も。自分の世界に帰る前にバルバトスをできれば討ち取っておきたいし。」

「エステル、バルバトスが現れた時も考えて”紅蓮の塔”に挑むメンバーは他の塔より手強いと考えて兄さんやバダックさんみたいな相当な使い手を選ぶべきだと思う。」

「うん!」

その後アルセイユは紅蓮の塔に向かい始めた。



エステル達が紅蓮の塔に向かったその頃、紅蓮の塔付近の街道、トラッド平原道では結社の人形兵器達と王国軍の戦いが繰り広げられていた……!


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