第69話
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おまけにコア自身が意志を持っている上コア自身が自ら起動して魔法のような事もできる異世界の剣――――”ソーディアン”か。技術者としては一体どんな技術が使われているのか調べたいの〜。」
「お、おじいちゃあん。気持ちはわかるけど、シャルティエさんはリオンさんにとって大切な剣だから、そんな事をしたらダメだし、もし調べてシャルティエさんを壊したりしたら、わたし達の技術じゃ直せないからダメだよ〜。」
興味ありげな表情でシャルティエを見つめるラッセル博士にティータは疲れた表情で指摘し
「むう……ならばせめて”カペル”でその剣を調べさせてくれんかの?」
「断る!大体貴様のような技術と聞けば目の色を変えるマッドサイエンティストにロクな奴がいないのは今までの経験でわかりきっているから、信用できるか!」
(アハハ……確かにハロルドの件を考えたら、そう思ってしまうのも無理はありませんね。)
諦めない様子のラッセル博士を睨んで叫んだリオンの言葉を聞いたシャルティエは苦笑しながらある人物を思い浮かべ
「マッドサイエンティストとは失敬な奴じゃの。むしろマッドサイエンティストと言う言葉が当てはまる人物はエリカの方じゃろうに。」
「ア、アハハ……………」
ラッセル博士の言葉を聞いてある人物を思い浮かべたティータは冷や汗をかいて苦笑していた。
「えっと……”エリカ”って、誰?」
「あ、うん。わたしのお母さんの事だよ、お姉ちゃん。前にも話したけど、お母さんはお父さんと一緒に外国のオーブメントが発達していない町や村の人達に技術指導をしているの。」
「フフ、純粋で健気な性格をしているティータちゃんのお母さんだから、性格もきっとティータちゃんに似ているのでしょうね。」
エステルの疑問にティータは答え、ステラは微笑みながら推測を口にしたが
「え、えっと……その……」
「エリカがティータに?そんな事は天地がひっくり返ってもありえんわ。唯一似ておるのは容姿だけで、性格はティータと比べたら月とスッポンなくらい全然似ておらんぞ。」
ティータは答えを濁し、ラッセル博士は呆れた表情で答え、ラッセル博士の答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいた。
「えっと……本当にそうなの?ティータちゃん。」
「は、はい……お恥ずかしながら……というかむしろお母さんの方がおじいちゃんより強引でパワフルな性格でして……後おじいちゃんとはいつも取っ組み合いの喧嘩をしています。」
そしてクローゼの質問に疲れた表情で答えたティータの答えを聞いたその場にいる全員は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「この爺さんより強引でパワフルな性格に加えてマッドサイエンティストとか、どん
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