第69話
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うやら奴は戦いに独自の美学を持っているようでな。昌術やアーツ―――いわゆる魔法系の攻撃に対しては足元に重力を発生させる地属性昌術―――”エアプレッシャー”から上空から岩石を降り注がせる地属性昌術――――”シリングフォール”へと連携するか、もしくは闇の魔空間を発生させて攻撃する闇属性―――このゼムリア大陸で言えば時属性中級昌術―――”イービルスフィア”。後退した時に対してのカウンターは同じく”エアプレッシャー”から”シリングフォール”への連携。回復魔法に対しては上空と地面にそれぞれ暗黒の魔方陣を発生させて広範囲を攻撃する時属性上級昌術の”エクセキューション”。背後からの奇襲に対しては奇襲した者を上空へと投げた後炎の弾丸を降り注がせる火属性中級昌術―――”バーンストライク”による追撃。そして回復薬等アイテムを使った場合は、アイテムを使った者に秘奥義―――Sクラフトクラスの強烈な攻撃を叩き込む。ちなみにそれぞれのカウンター行動を取る前に必ず叫ぶ台詞があってな……術行動に対してのカウンター時は『術に頼るかザコどもが!』か『いつまでも術に頼るか!』。後退に対してのカウンター時は『男に後退の二文字はねえ!』。回復行動に対してのカウンター時は『回復晶術だと?貧弱すぎるわ!』。背後からの奇襲に対するカウンター時は『俺の背後に立つんじゃねえ!』。アイテム使用時に対してのカウンター時は『アイテムなぞ使ってんじゃねえ!』だ。」
そしてリオンがバルバトスの行動パターンについて答えるとその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「な、なにその理不尽なカウンター……」
「幾らなんでも自分勝手過ぎんだろ……」
「つーか、術に対するカウンター時にもそいつも術を使っている癖に『術に頼るかザコどもが!』や『いつまでも術に頼るか!』とか叫ぶとか行動と台詞が矛盾してんだろ……」
「うふふ、レンはアイテムを使用した時に対してだけ、どうしてそんなに過剰な攻撃を加えるのかが気になるわね♪アイテムに関して何か嫌な想い出でもあったのかしら♪」
(というか坊ちゃん、それぞれの行動に対するカウンター内容はともかくバルバトスのカウンター時に叫ぶ台詞までよく一言一句間違えずに覚えていましたねぇ。)
「僕だって覚えたくて覚えた訳じゃない!奴と何度も戦っていれば、嫌でも頭の片隅に残るぞ、普通は!?」
我に返ったエステルはジト目で呟き、フレンとルークは呆れた表情で呟き、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、苦笑しているシャルティエにリオンは顔に青筋を立てて声をあげて答え、剣であるシャルティエと会話をしている様子のリオンを見たエステルを除いたその場にいる全員は再び冷や汗をかいた。
「ふ〜む………話には聞いていたがあれが特定の者にしか声が聞こえず、
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