第69話
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ドは呆れた表情でレンを見つめ、ステラは表情を引き攣らせてレンを見つめた。
「まあ、レンの言う事にも一理あるけど……エルモ温泉での戦いを考えると万が一二人がぶつかり合ったとしても、”痩せ狼”はともかくバルバトス・ゲーティアを容易く制圧できると思わない方がいいでしょうね。」
「はい……あの”痩せ狼”を圧倒していましたからね……」
真剣な表情をしているアーシアの意見にクローゼは不安そうな表情で頷き
「それよりも今の状況だと、最悪僕達と”痩せ狼”、そしてバルバトスによる三つ巴の乱戦に発展する可能性も考えられます。ですから”痩せ狼”と戦っている時に万が一バルバトスが現れた場合はレンの提案通り、一旦距離を取って決着が付くまで見守って、残ったもう一人を制圧するやり方がベストだと思います。」
「で、でもそれだとジンさんが……」
ヨシュアの提案を聞いたエステルは不安そうな表情でジンを見つめた。
「……俺の事は気にする必要はないぞ、エステル。ヴァルターとの戦いと遊撃士としての仕事……どちらを優先すべきかは理解しているし、幾らなんでもヴァルターと同時にヴァルターを圧倒した男を相手にするのは無謀である事はわかっているしな。せいぜいヴァルターとの戦いの時にバルバトスが現れない事を女神に祈っておくぜ。」
「ジンさん…………」
そしてジンの答えを聞いたエステルは複雑そうな表情をした。
「―――それよりもバルバトスが現れた場合の対策を考えるべきだ。」
「そうだな……”執行者”を圧倒したという話なのだから、相当な使い手だろうから対策は必須だな。確か話によるとヨシュア達はバルバトスの撃退に成功したとの事だったが……」
ジンの提案にバダックは頷いてヨシュアに視線を向けた。
「……ええ。ですが正直な所バルバトスを撃退する事ができたのはソフィとリオンさんのお陰で、僕はあまり役に立てなかったと思っています。」
「ええっ!?本当にそうだったの?」
ヨシュアの答えを聞いて驚いたエステルはソフィとリオンに訊ね
「そんな事はないよ。ヨシュアがスピードでバルバトスを攪乱してくれたお陰で私達も戦いやすかったし。」
「フン、あの時のお前は運悪くバルバトスが独自のカウンターを放つ前の行動が多かっただけだ。初見で奴と戦ったにしては、健闘していたくらいだ。」
ソフィは首を横に振って答え、リオンは鼻を鳴らして答えた。
「独自のカウンターだと?」
「その言い方だとまさか、そのカウンターを放つ前の行動に何か法則みたいなものでもあるのか?」
リオンの話の中にあったある言葉が気になったアガットは眉を顰め、ルークは不思議そうな表情で訊ねた。
「ああ。ど
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