第67話
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をステラが辛そうな様子で見守っている中、不思議そうな表情でヨシュアを見つめていたエステルは仲間達を見回して提案した。
「エステルさん………」
「エステルの言う通りだな。第一”星杯騎士団”――――七耀教会の幹部のイオンやシスターのアリエッタが保証しているんだから、そこまで怪しがる事はないと思うぜ?」
「うむ。それに俺やルークはその二人と古い知り合いだからこそわかる。二人は嘘を平気で付けるような器用な性格はしていない。よって、彼女は間違いなく俺達の味方だ。」
「フフ、貴方が僕の事をそんな風に見ていた事は少々驚きましたが、褒め言葉として受け取っておきます。」
「アリエッタ、アニスと違い、今まで嘘をついた事は、ありません。」
自分を庇うエステルをステラは驚いた様子で見つめ、ルークに続くように答えたバダックの説明を聞いたイオンは苦笑しながら答え、アリエッタも続くように答えた。
「フフ、本当にこの娘ったら呆れるほどお人好しね。」
「うふふ、それがエステルの数少ない取り柄なんだから仕方ないわよ。」
「でも、そんなエステルだからこそ、こんなにも多くの仲間が集まったのだと思うわよ?」
「ああ。例えばリオンとか典型的な例だろ。」
「何故そこで僕を引き合いに出す……!」
(アハハ……実際スタンやカイル並みの彼女のお人好過ぎる性格のお陰で、長年の恋が叶った今の坊ちゃんがいますしね……)
「フフッ、そう言う所もアスベルに似ているね……」
そして苦笑しながら呟いたシェラザードの意見にレンは小悪魔な笑みを浮かべて同意し、アーシアは微笑みながら答え、自分に視線を向けられたフレンを睨むリオンをシャルティエは苦笑しながら指摘し、ソフィは微笑みながらエステルを見つめた。
「ったく、しょうがねぇな。―――だが、約束をしたからにはキッチリと守らねぇと、落とし前を付けてもらうからな。」
「ア、アガットさん〜。幾らなんでも脅し過ぎですよ〜。」
「やれやれ、まだまだ青いのう。」
イオン達を睨むアガットをティータが宥めようとしている中、ラッセル博士は呆れた表情で溜息を吐き
「フフ、本当に良い友人と出会えたんだね、クローディアは。」
「はい……エステルさんと出会い、友達になれた事も”空の女神”のお導きかもしれませんね。」
レイスに視線を向けられたクローゼは微笑みながら答えた。
「皆さん………本当にありがとうございます……!」
「………………………」
そして頭を下げて自分達に感謝の言葉を送るステラの様子をヨシュアは複雑そうな表情で見つめていた。
その後エステル達はリフトを使って、地上に降りた……………
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