第86話
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笑しながら必要ない事を言った後、名案を思い付いたかのように言った。
「そうか……それがあったな。…………僕達のバトルスタイルを考えればテトリあたりが妥当かな?」
エステルの提案にヨシュアはハッとした後、呼びだす必要のある人物を言った。
「さっきから気になっていたんだが、契約している子がどうとか言っているがどういう事なんだ?」
一方事情がわからないジンはエステル達の会話に首を傾げて尋ねた。
「あ、ジンさんは知らなかったわね。実は…………」
事情がわからないジンにエステル達はエステルが契約している精霊や幻獣の事を説明した。
「ほ〜………カシウスの旦那から話には聞いていたけど、魔術が使えるだけでなく、そんな事もできたのか。………それでそのテトリとやらはどんな戦い方をするんだ?」
「うん。テトリの戦い方は後方支援よ。弓矢での攻撃に加えて地属性の攻撃魔術、それと治癒魔術も使えるわ!」
ジンに尋ねられたエステルは胸を張って答えた。
「フム……確かに現時点での俺達のメンバーを考えれば、ピッタリの人物なんだが………気になったのだが、その召喚とやらをして、お前さんに負担がかからないのか?」
「ん〜……まあ、召喚している間はちょっとだけど魔力とか落ちるわ。でも、大丈夫よ!今まで問題なかったし!」
ジンの疑問にエステルは今までの戦闘を思い出しながら答えた。
「いや、上を目指すんだったら準備は万全にしておくべきだぜ。戦いってのは拳を交える前からすでに始まっているもんだ。」
「そうだよ、エステル。相手はクルツさん達だけでなく、リフィア達や”大陸最強”と名高いあのメンフィルの中でも指折りの実力を持つカーリアンさんが相手なんだよ。自分自身の力を弱めるような事をしないほうがいいと思うよ。」
「う……確かにそうかも。こういう時に、シェラ姉がいてくれたら心強いんだけど……。ね、エルナンさんに頼んでロレントに連絡してもらわない?」
ジンやヨシュアの言葉にたじろいだエステルは提案した。
「うーん、でもシェラさんもかなり忙しいと思うよ。父さんも、僕たちもいないからロレント支部は手薄だと思うし……」
「そ、そうだった……。あーもう、誰でもいいから協力してくれる人いないかしら!」
エステルが絶叫したその時
〜〜〜♪
「フッ……。その言葉を待っていたよ。」
階段からリュート鳴らして降りて来たオリビエが現れた。
「あ、オリビエさんだ!」
ミントはオリビエを見て、声を上げた。
「出たわね〜。このスチャラカ演奏家。まさか2階に潜んでいたとは。」
「ひょっとして……。今の話、聞いていたんですか?」
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