第82話
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だったようだ。」
リフィアに感謝した隊長はエステル達に頭を下げて、謝罪した。
「うんうん、分かればいーのよ。」
「そちらも職務でしょうから、どうか気になさらないでください。」
そしてエステル達は無事、セントハイム門を抜けた。
〜キルシェ通り〜
「………はぁ〜。それにしてもさっきはリフィア達のお陰で助かっちゃったわ。」
セントハイム門を出て、兵士達が見えないところまで歩いたエステルは立ち止まって安堵の溜息を吐いてリフィア達を見た。
「けど、リフィアさん達って本当に凄いね、ツーヤちゃん!リフィアさんが皇女様ってわかるとミント達を足止めしようとしていた兵士さん達、みんな態度を変えちゃったね。」
「うん。そんな凄いご主人様達のお傍にいられるよう、がんばらないと。」
ミントはリフィアの凄さを改めて知って、はしゃぎ、ツーヤは同じメンフィル皇女であるプリネの傍にいて当然の存在になるよう、改めて誓った。
「そうだね。キリカさんも状況を理解してリフィアの本当の正体を話してくれたのも助かったけど……本当によかったのかい?」
「む?何の事だ?」
エステルの言葉に頷いたヨシュアに尋ねられたリフィアは何の事か理解できず、尋ねた。
「ヨシュアさんが言いたいのは王国軍にリフィアお姉様が王都に行く事がバレてしまった事です。恐らく情報部の耳にも入るでしょうし……」
「何だ、そんな事か。そんな事、今更であろう?すでにボースで余とリシャールは出会っている上、モルガンとも対峙した。余達が王都に行く事等、とっくに予測済みであろう。」
「確かにそうよね。………でも、大佐達が何かしてこないといいんだけど。」
「それってどういう意味?」
エステルの疑問にエヴリーヌは尋ねた。
「レイストン要塞でシード少佐が言ってたんだけど………大佐達は軍の上層部の人達の弱みを握ったり、家族を人質にとったりして自分に逆らえないようにしたんだ。
だから、特務兵達がリフィア達を襲撃とか誘拐みたいな真似をしなくちゃいいんだけど………」
「確かにそれは考えられるね。リフィア達の存在は大佐達にとってもある意味、最もやっかいで動きを封じ込めたい存在になると思うし。」
「……ご主人様は絶対、あたしが守ります。」
エステルとヨシュアの言葉を聞いたツーヤは両方の拳を握って、決意の瞳で答えた。
「フフ………ありがとう、ツーヤ。でも大丈夫よ。私はこう見えてもお父様達に鍛えられているから、特務兵にも遅れをとらないわ。それにリフィアお姉様やエヴリーヌお姉様もいますから、大丈夫です。」
「うむ!裏でコソコソ動き回るような輩に負ける余ではない!」
「
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