第82話
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長!どうしましょう……!?」
「う、うろたえるな!いいだろう!そこまで言うなら大使館に問い合わせて、確かめてみようじゃないか!」
リフィアの言葉に兵士は顔を青褪めさせ、うろたえて隊長に尋ねたが、隊長は震えそうになる体を必死に抑えて、うろたえている兵士を叱った後、強がりで答えた。
「しかし隊長、もしそちらの方がおっしゃっている事が本当だったら、我々は……!」
「だが、我々誇り高き王国軍が脅しに屈する訳にもいかん……!」
「あの………そんな事をしなくても遊撃士協会に確かめてみたらどうですか?」
言い争っている兵士と隊長を見兼ねたプリネは提案をした。
「え?」
「何?」
プリネの提案に隊長達は言い争うのをやめて、プリネを見た。
「先ほど説明したようにリウイ陛下は遊撃士協会に私達の護衛の件等を依頼として出していますから、ギルドに確かめてもらえばすぐにわかると思います。」
「!おい、すぐにツァイスのギルドに確認しろっ!」
「ハッ!」
プリネの言葉に逸早く反応した隊長は兵士に命令した。そして兵士は受付に備え付けてある通信器を手にとって、ツァイスのギルドと通信をした。
「…………はい、そうです。特徴は………………それで、そのリフィアという方が王家に連なる貴族だと…………え!?そ、それは本当なのですか!?………はい、お手数をお掛けして申し訳ありません………では………」
兵士は通信器でキリカに尋ねた後、絶望したかのように顔を青褪めさせた状態で通信器を切った。
「おい、どうだったんだ?」
「………はい。…………………」
隊長にせかされた兵士は青褪めた表情で隊長にエステル達には聞こえない小声で説明した。
「…………なっ!?げ、現メンフィル皇帝の一人娘にして、リウイ皇帝陛下の孫娘………!?」
兵士の説明を聞いた隊長は思わず声を出し、兵士と同じように顔を青褪めさせてリフィアを見た。
「ほう、ツァイスの受付は相変わらず話が速くて助かるな。説明をする手間が省けた。」
隊長の言動や表情を見て、リフィアはキリカが状況を理解して、あっさり自分の正体を説明した事に感心した。
「さて…………これで余が何者かやエステル達が依頼人の正体や仕事内容を言う事に口を閉ざした理由がわかっただろう?」
「「も、申し訳ございません!!」」
勝ち誇った笑みで尋ねたリフィアに隊長と兵士は揃って、頭を深く下げて謝罪した。
「わかったのなら、さっさと余やエステル達を通すがよい。そうすれば、今回の事は不問としよう。」
「はっ!寛大なお心、ありがとうございます!………君達、本当に申し訳なかった。完全に自分の誤解
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