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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第82話
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兵士の言葉を聞いたエステルは驚いて、声を上げた。

「こら、余計なことを言うな。申しわけないがこれも上からの命令でね。身元が証明されるまでここに留まってもらおうか。」

「じょ、冗談じゃないわよ。なんであたしたちが……」

隊長の言葉に反論をしようとしたその時、リフィアが口を挟んだ。

「ほう、余達を疑うか。お前達、どうなっても知らないぞ?」

「何?それはどういう意味だ。」

リフィアの言葉に隊長はリフィアを睨んで、尋ねた。

「…………お姉様の言葉通りの意味です。エステルさん達はメンフィル大使の依頼を受けて、私達を王都まで護衛しているんです。」

「メンフィル大使…………メンフィル皇帝の!?バカな、そんな事がある訳が………確かに君達は闇夜の眷属のようだが………」

リフィアに続いたプリネの言葉に驚いた隊長は、信じられない様子でいた。

「事実だ。余やプリネ、エヴリーヌ。後、そこにいる2人の子供はメンフィル貴族の子供でな。リベール全都市の観光と修行をしたい余達の願いを

寛大な陛下が聞いてくれてな。年も近いエステル達なら馴染みやすいと思って、陛下がエステル達に依頼したのだ。そうだな?」

「はい。」

「ん。」

「ほえ?ちが………ムグ。」

(ミントちゃん、今は何も言わないでリフィアさん達の言う通りに頷いておこう。)

(う、うん。)

リフィアの嘘も混じえた説明に話を合わせるようにプリネやエヴリーヌは頷いたが、ミントは首を傾げて声を出そうとしたがツーヤに口を抑えられ、ツーヤに小声で頷いたミントは疑問を口に出すのをやめた。



「確かに話の筋は通っているが…………証拠か何かはないのか?」

「証拠か。証拠なら余の名が証拠だ!」

「おい、この子の名前はどれだ。」

「あ、はい。この名前です。」

隊長に尋ねられ、兵士はリフィアが書いた通行手続き書を見せた。

「リフィア・ルーハンス……………この名前が何か?」

「ルーハンスとはリウイ陛下に嫁いだ側室の名前の一つだ。」

「なっ!?」

「では、王家に連なる貴族の方ですか!?」

リフィアの説明に隊長や兵士は驚いた後、信じられない表情でリフィアを見た。

「まだ疑うのなら大使館に問い合わせてもよいぞ?まあ、その時は覚悟してもらうからな。王家に連なる余達を疑った事、リウイ陛下に手間をかけさせた事。これらを後に大使館を通してリベール王家に抗議させてもらう。その原因となった

のがお前達とわかれば、どうなるかは自分達自身がよくわかっているだろう?」

リフィアは不敵な笑みを浮かべて、隊長や兵士に答えた。

「…………っつ!た、隊
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