第82話
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な見ず知らずな子供がご主人様に仕えたいって伝えた時も凄く喜んでくれました。」
「あはは………でも、そのお陰で今の私がいます。お父様、お母様にたくさんの尊敬できるお兄様、お姉様達に囲まれて、私は幸せ者です。」
エヴリーヌやリフィア、ツーヤのペテレーネに対する評価や思いを知ったプリネは恥ずかしそうにしながら答えた。
「ハハ、本当にプリネ達は姉妹仲がいいね。…………さて、そろそろ行こうか。」
ヨシュアに促され、エステル達は門の受付に行った。
〜セントハイム門・受付〜
「やあ。セントハイム門にようこそ。王都に行きたいんだったら通行手続をしてもらえるかな?」
受付の兵士はエステル達を見て、尋ねた。
「うん。通行手続をしてもらえる?」
「よし来た。この用紙にサインしてくれ。」
そしてエステル達は用紙に必要事項を書いた。
「しかしなんだ。最近の女の子は進んでいるっていうか度胸があるっていうか……。わざわざ街道を通ってハイキングかい?特に唯一男の子の君は肩身が狭くないかい?」
「ハハ、大丈夫ですよ。」
「いえ、修行の一環として王都まで歩いているんです。」
兵士の疑問にヨシュアは苦笑し、プリネは答えた。
「へ〜。だとすると、武術大会にも出るのかい?」
「え、武術大会……?」
兵士の言葉を聞いて、エステルは首を傾げた。
「なんだ、知らないのかい。武術大会ってのは王都の『王立競技場』で毎年開かれているイベントでね。王国軍の精鋭を始め、腕に覚えのある人間が集まって武術の腕を競い合う大会なんだ。たしか、今日の午後に予選が行われるはずだよ。」
「へえ〜、なんだか面白そう!」
「はは、エステルが好きそうなイベントだね。」
「ふむ………………」
(うわぁ〜…………あの表情はなんか、嫌な予感…………絶対めんどくさい事を考えているよ………)
兵士の答えを聞いたエステルは意気込み、その様子を見たヨシュアは苦笑し、リフィアは何かを思い付いたような表情で考え込み、リフィアの表情を見たエヴリーヌは溜息を吐いた。
「女王陛下のはからいで入場料は割引されるし……。ああ、僕も勤めがなかったら見物に行ったんだけどねぇ。」
兵士は武術大会が見れない事に溜息を吐いた。
「あはは、ご愁傷様。でも、どうせだったら見物より参加がしたかったな。今までの修行の成果も確かめられそうだし。」
「確かに……。でも、予選をしているなら参加するのは無理そうだな。依頼も受けているし見物だけでガマンしようよ。」
「ちぇ、残念。」
「………………………………」
兵士はエステル
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