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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第六十三話 ベーネミュンデ事件(その3)
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、御老人。
「ベーネミュンデ侯爵夫人とコルプト子爵が情を通じたと」
「なるほど、それで処断するか」
処断はちょっと酷いだろう。まだ何もしていないんだから。
「いえ、事実の確認をしてください」
「?」
そう不思議そうな顔をしないでくれ。
「二人が情を通じた証拠は出ないでしょう」
「そうじゃろうな」
何を言ってるんだという顔をリヒテンラーデ侯はした。
「ただ、世間を騒がせたという非難は出来ます」
「ふむ」
面白そうな顔をするなよ、リヒテンラーデ侯。
「侯爵夫人には注意をし、コルプト子爵は半年ほど自領に謹慎させましょう」
コルプト子爵は自領に謹慎させよう。下手に放置するとミッターマイヤーにちょっかいを出しかねない。原作では返り討ちにしたが、この世界でも上手くいくとは限らない。
「それで済むかの?」
「侯爵夫人に近づく人間はいなくなります。煽る人間がいなくなれば少しは大人しくなるでしょう」
「なるほど、面白い考えじゃ」
リヒテンラーデ侯は何度か頷いた。
「いっそ侯爵夫人をオーディンから追放して田園生活に戻らせたほうが良くはないかの」
探るような表情で俺に話しかける。それをやって原作では暴発したんだよな。
「下手にそれをやると暴発しかねませんよ」
「ふむ、厄介じゃの」
侯は顔をしかめた。俺も同感だ、全く厄介だ。
「それとお願いがあります」
「なんじゃな」
「グレーザー医師ですが、今後は侯が直接会ってください」
「なぜじゃな」
不審そうな表情で侯は尋ねる。
「小官が頻繁に新無憂宮に行くのは目立ちます」
「ふむ。確かにそうじゃな」
本当は俺が医者に行くと病弱って皆が言うから嫌なんだ。
「それとこの件が片付いたらベーネミュンデ侯爵夫人から離したほうが良いかと思います」
「せっかくの情報源を手放すのか?」
不満そうだがグレーザーはもう無理だ。
「このままでは、彼の精神が持ちません」
「しかし、宮廷医からはずすのは左遷じゃぞ」
「宮廷医のままフェザーンにやりましょう。新しい医学技術の習得とか適当に名目をつけて」
「なるほどの。そのあとにこちらの息のかかった人間を夫人の元に押し込むか」
さすが、リヒテンラーデ侯。話が早い。
「はい。夫人もいきなり新顔に馬鹿げた事は言わないでしょう」
「こちらが押し込んだと気付いたらどうする?」
その人を試すような表情は止めてくれないかな。
「構いません、むしろ好都合です。監視されているとわかれば大人しくなります」
「なるほどの、卿も人が悪いの」
うれしそうに言わないでくれ。落ち込むだろう。
「コルプト子爵じゃがブラウンシュバイク公、リッテンハイム侯と縁戚に有る。事前に話をつけておいたほうが良くはないかの」
「そうで
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